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50口径八八式10cm高角砲の薬莢長について教えてください。 先日「NavWeaps」というHPを拝見したところ、50口径八八式10cm高角砲について以下のような性能と記されていました。 最大射程 45度で16200 m 最大射高 90度で11200 m (出典「NavWeaps」、「Japan 10 cm/50 (3.9") Type 88」の項) http://www.navweaps.com/Weapons/WNJAP_39-50_t88.php そこで質問です。 1.この性能は事実なのでしょうか? 2.この砲の砲弾の薬莢長はどれほどなのでしょうか? 上記の質問に限らず、本砲に関する資料をお持ちの方がいらっしゃればご教授いただけると幸いです。 豆狸 |
- 「高角砲と防空艦」p.70〜71の要目表では、八八式10cm高角砲の射程は最大で16,000m、最高は空欄となっています。仰角は砲としての最大仰角が90度の記載のみです。
薬莢長については、同書p.44からの新型長砲身高角砲の開発経緯で、
「現在の50口径10cm高角砲は、薬室中央部長径が1.356口径、長さが6.25口径。」
とありますので、これを信じれば中央部長径135.6mm、薬莢長625.0mmとなりましょう。
他、この箇所では薬莢重量6.300kg、薬量4.130kg、薬嚢0.043kg、弾丸重量13.000kg、弾薬包重量23.473kgというデータが並んでいます。
データの信頼性に関しては、各々の出典元を追跡確認すれば判ると思いますが、そこまで至らないため、紹介引用しておきながらですが判断は控えたくあります。
大瀬千早
- >大瀬千早様
回答ありがとうございます。
薬莢長についてなのですが、出典のその記載の意味は(薬室長が)6.25口径という意味のでしょうか?それとも(薬莢長が)6.25口径という意味のでしょうか?
前後の文脈はどちらの意味なのでしょうか?
豆狸
- >>2
1.の引用箇所に続く文を引用しますと、
「これを55口径14cm砲と等しく7.5口径の長さとすると、薬室容積は1.8l増加し、薬室を8lから10lに拡大することが可能である。」
ここから1.の数値を用いて拡大される容積(直径135.6mm・長さ750-625=125mmの円柱)を計算すると1.803lとなり記述と合うため、1.の数値は薬莢でなく薬室のものと思われますので、1.の発言はその旨訂正いたします。
弾薬包全長と弾長、薬室長が分かれば、弾頭を薬莢口に装着する部分(用語があると思いますが)の長さと薬莢長も求まるはずですが、八八式10cmでは弾薬包全長・弾長ともデータを見つけるに至っていません。
大瀬千早
- 桜と錨様がHP海軍砲術学校 http://navgunschl.sakura.ne.jp/index.html で、同砲弾のデータを公開されましたね。
hush
- >>4.
hush様
ありがとうございます。お教え頂いたHPの記載でやっとわかりました。
同砲の薬莢長は670mmだったんですね。使用砲弾が100×670弾だった事は個人的にとても意外でした。これが後々100×819弾を使用する九八式高角砲に発展したのか、と思うと本当に驚きです。
>>3.
大瀬千早様
ご丁寧に原典をお調べいただき、ありがとうございます。
実は『高角砲と防空艦』を入手できず、どの様に記載されているのか悶々としていたのですが、大瀬様のお陰でこちらの懸案も解消できました。
本当にありがとうございます。
豆狸