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ホーク地対空ミサイル用のイルミネーターや シースパロー艦対空ミサイル用のMk.95イルミネーターには、 2基のアンテナが横並びに配置されています。 2基のアンテナを用いる目的を教えてください。 space |
- http://mike-j-wood.com/3D%20Models/3D_show6.htm
https://en.wikipedia.org/wiki/MIM-23_Hawk#/media/File:Hawk_rada_hpir.jpeg
上記の画像を御覧戴ければ、左右で形状が異なるのがお分かりになると思いますが、送信用と受信用が別々になっています。
もっとも、門外漢ですので、なぜそうなっているのかとか、Mk.95の上部についているのは何か(光学用?)というような細かい点は存じません。
hush
- ご回答ありがとうございます。
私なりに理由を調べてみたところ、
専用の送信用アンテナを用いる場合、共用とするよりも高い電圧に耐えられるそうです。レーダー波の高出力化が目的...かもかもしれません。
space
- イルミネーターが目標を追尾しながらセミアクティブホーミングのためのCW(連続波)を照射し続けるのが大きな理由でしょうね。
パルスレーダーなら送受信を切り替えて1個の同じアンテナを共有するのは容易ですが、CWレーダーだと送受を同時に行いますのでアンテナ(リフレクター)を共有するには送受のフィードホーンを別にしたり、仕切り板を入れたりなど受信機への送信波の回り込みを極力防ぐ工夫が必要です。
ホークやシースパロー用の2個並べたイルミネーター用レーダーアンテナで前面に中央が窪んだようなより複雑な形状をしている方がCW照射波の目標からの反射波を受けるための受信用のアンテナですね。
この形式のイルミネーターの受信アンテナで多用されているのにポラリゼーション・ツイスト・カセグレンアンテナがあります。
この形式のアンテナは誘電体や格子ワイヤー等を使って水平偏波と垂直偏波を上手に使い分け、アンテナ周りの地表や甲板などからの不要反射波の飛び込みなども少なくする効果を得ています。
また本来アンテナが送受兼用容易なパルス波レーダーでも送信と受信用のアンテナを別にする方法には欠点も有りますが色々と利点もあるので昔も今も用いられている手法ですね。
2項で書かれているように高出力化には有利でしょう。アンテナ面の送信部の発熱や冷却等に課題が多いアクティブフェイズドアレイレーダー(AESA)等には有効な手段のひとつと考えられます。
MK@2004-