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旧軍の小銃弾の寿命とか考え方をお尋ねします。 一次大戦中ロシアに小銃と弾を引渡ししてます。 これがなければ、少しは旧式小銃とはいえ小銃の不足は楽になったのでは無いかと思いました・・・が、 戦後三十年以上たった時点で、保存されてた弾が、全弾不発であった記事を読んだ記憶からして明治以降生産保存されてた弾が、使えたのか!? そんな疑問が、当然出て来ます。 残存されてた小野田さんが、弾を再生して使用していたことも聞いていますので、旧軍の保存と再生していたのかも含めて如何様になっていたのか教えて下さい。 青江 |
- 現代の火薬は化学合成品ですので製造後何年かすると経年劣化(組成分解、形状変形)し 感度低下(着火性、不発)
或いは異常燃焼し所定の性能が出ない。又は危険なものになります。
一般に現代の無煙火薬の貯蔵有効期限は10〜15年と言われています。
今昔まともな軍隊ではその年限を過ぎた弾薬は廃棄処分か、演習で消費します。
質問者の方のお話である第1次大戦中ロシアに38式歩兵銃とその弾薬が輸出したものですが、
輸出せず国内備蓄し続けたと仮定しても約20年後の第2次大戦に於いて その時の弾薬が
発火、安全 且つ 所定性能が出る保証は有りません。
尚 私体験ながら約10年前、1948年ポーランド製 7.9mmモーゼル弾を50発程、MAUSER98 STD(Kar騎銃ではない標準銃身)で射撃し、
全弾まったく支障は有りませんでした。 又 雑多なGUN雑誌でも相当古い弾薬を撃ち「(旧日本軍弾薬以外で) まぁ撃てたよ」
みたいな記事も見られますが、かといって 腔圧、撃発・発火時間や初速 等を正確に測定もしていませんので、
上記に書いた通り今なお正規軍隊の使用と安全を保証できるものか定かではありません。
つまり製造後10数年経た古い弾薬は怪しく信用に耐えるものではないのです。
軌跡の発動機?誉