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米軍が開発中のレールガンについて、以前から疑問に思っていた事を質問させていただきます。 だいぶ前から米軍の艦船にレールガンを搭載するという記事が紙面を賑わせています。 記事には音速の7倍の超高速で弾頭を撃ちだす画期的な兵器のような書かれ方です。 しかし良く読んでみると、弾頭の初速は音速の7倍なので、2500m/sec程度です。 この程度では火薬砲に比べて画期的に速いとは言い難いように思われます。 確かダイキン工業が火薬砲で初速2000m/secぐらいを達成していたとかニュースになっていました。 SF好きとしてはレールガンは萌えますし、あんな扱いにくそうなものを実用化する米軍は凄いと思います。 が、大変そうな割にスペック的にレールガンは微妙な感じです。 実際のところ兵器として、火薬砲に比べて画期的に凄いものなのでしょうか? 似非ハンター |
- 火薬砲と違って装薬が必要ありません。つまり薬莢(または薬嚢)が無くなります。
弾薬の運搬、保管、補給、装填、排莢といった各作業の手間が大幅に軽減されると思います。
火縄銃がホイールロック式やフリントロック式へ進化して火縄が必要なくなったのと同じくらい画期的だとは思われませんか?
おうる
- 実は、火薬砲では出せる初速に原理上の限界があって(ウィキペディアによると「最新の爆薬を使ってもせいぜい9km/s程度」との事)、むやみに初速を増大させる事が出来ないのに対して、レールガンは電力さえ供給できれば、将来更なる初速増大の可能性があるのです。
また、レールガンは兵器以外にも用途があるので、各国が開発に鎬を削っています。
詳細は、ウィキペディアをググると良いと思いますよ。
瀬戸の住人
- 現状のレールガン開発技術で長所/短所・・・
長所は
・従来火薬砲の2〜3倍の砲弾初速実現可能。
・目的に合わせ1つの砲で威力(砲弾初速や射程)を可変射撃可能。
短所
・電源&コントロールユニットの小型化必須。
・速射性。未だ目標値で毎分10発前後。機関砲の様には無理。手動装填砲なみです。
・射撃反動の発生は従来火薬砲もレールガンも物理学上同じであり、高初速増大に対応した
反動制御装置の開発必須。
・現状は無垢の徹甲弾のみが実現。炸薬弾(化学エネルギー弾)を利用するには、
発射高Gに耐え 且つ 超高速弾着に作動対応する信管の開発必須。
・電気熱&高初速による砲身短命数の懸念、その対策。
これら短所が解決された時点で画期的に凄いものになりえるのであり
現状は夢の砲ですね。
軌跡の発動機?誉
- 同じようなプラットフォームとして現在の5inch艦砲と比較すると、ある意味画期的かもしれません。
ここでいう「画期的」とは、(初速、砲口での運動エネルギー、)射程距離、将来性、あと装薬いらずな点です。個人的にはAPFSDSとは違い弾速はあまり重要視していません。
比較のために書き出します。
現5inch砲:
・砲弾重量:30kg
・初速:1000m/s
→砲口での運動エネルギー:15MJ
艦砲で初速2000m/sを達成するのは砲が大掛かりになるのかな。まあ艦砲では初速はただの途中経過であり、射程距離が重要だからこそロケットアシスト弾なんかがあるんだと思いますが。
射程距離:???
現レールガン:
・砲弾重量:10kg
・初速:2500m/s
→砲口での運動エネルギー:31MJ
射程距離:???
将来性については、
火薬砲:燃焼ガスが発生する推力は、√(燃焼ガス温度 / 燃焼ガス平均分子量) に比例し、燃焼ガス温度は断熱火炎温度が上限、分子量は水素ガスが下限ですね。
レールガン:投入電力量が大きいほど、初速は速くなります。現実には摩擦による上限があると思いますが。目標は砲口での運動エネルギーが64MJだそうですね!!
想像で書きますが、(無誘導の火薬砲に対して)着弾の散布も小さくなる可能性もありますかね。まあ、装薬が変質する可能性とライフル砲の安定性、レールガンも若干は回転させるのかな?いろいろ考慮する要素はありますが。
現レールガンは炸薬砲弾や誘導砲弾に対応していないことは不利な点だと思いますが、将来的には対応させるんでしょうか?
意味の薄い書き込みになってしまったかな。
駄文失礼しました。
太助
- 皆様コメントありがとうございます。
まだまだ実験兵器の域ですが、将来にご期待ください。
といったところでしょうか。
似非ハンター