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先頃オーストラリアが日本の潜水艦を購入するというニュースがありました。 日本の潜水艦と言えば、旧軍の伊号潜水艦。 そして、ドイツではレオパルト戦車が有名ですが、WWIIではタイガー、 パンターが活躍しました。 このような現代兵器には過去の技術が活かされているのでしょうか? それとも進歩し過ぎて参考にもならないのが実際なのでしょうか? 与太郎 |
- まずは総論から。
軍事技術に限らず、あらゆる技術は過去の技術の蓄積に基づいています。
過去の経験(成功も失敗も)に基づいて今の技術があるということを忘れないでください。
さて、では現代兵器に生かされている大戦当時の技術としては、
私は真っ先に「二式飛行艇からUS-2に至る大型飛行艇」を思い浮かべます。
二式飛行艇(二式大艇)>>PS-1>>US-1>>US-1A>>US-2とつながる系譜です。
こちらも参照ください。
http://oceans.oprf-info.org/analysis_ja02/b131111.html
Jack
- 加えて技術継承が一度途切れると大変な事になります。
日本の場合、戦後の航空技術関連に受けた制限が未だに尾を引いてます。
アメリカでは原潜のみを建造し続けた結果、通常動力型潜水艦の建造技術が失われました。
今となっては必要のないものですが、戦艦主砲や装甲も実質的に失われた技術と言って良いと思います。
どのような形であれ同じ系譜に連なるものを「作り続ける」という事は、それがたとえ古い技術であっても技術継承という点で大きな意味があります。
薩摩