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初めて質問致します。 九九式実包の鉄薬莢・鉄弾頭の物の弾頭部の重さをご存じでしたらお教え下さい。 Ken Elks氏の「日本の弾薬」にも鉄薬莢の物の鉄弾頭重量は載っていません。 宜しくお願い致します。 てつ |
- 帝国陸軍は銅・鉛材不足を補う為に99式弾薬に限らず小火器用弾薬の鉄・鋼材使用化を研究していますが、
薬莢は少量の試験量産的なもの迄進める事が出来ましたが、弾頭の鋼使用(鋼実体弾)は実用化出来ていませんので、
Ken Elks氏の大著にも載っていないものと考えます。
研究室レベルで幾らかの数量の鋼弾頭(鋼実体弾)を製作しましたが、それを試験実射するに及んで
銃側のライフリング摩耗が著しく その解決策に足踏みしている内に終戦を迎える事になった様であります。
その辺の開発経緯は陸軍造兵関係者が戦後暫くし著作した“陸戦兵器総覧”に僅かながら記述されております。
尚、徹甲弾は鋼弾芯なのは衆知ですし、鋼被甲弾としては特殊用途としての除銅弾・除銅実包が存在します。
(銃身内に付着した銅を取り除く為のもので、鋼被甲に銅めっきが施されている)
通常弾を数百発撃ったら掃除を兼ねてこれを使用する程度の用途です。
ttp://blog.livedoor.jp/ak43j/archives/1007927.html
軌跡の発動機?誉
- 軌跡の発動機?誉様、ご回答有難う御座います。
陸戦兵器総覧は鉄薬莢の方のみ記憶しており弾頭の記述があるのを失念して居りました。
Ken Elks氏の「日本の弾薬」には黄銅薬莢・鉄弾頭の九九式実包の弾頭重量は183グレインとの
記述があるのですが、別に写真のみ鉄薬莢・鉄弾頭の物が99式Ballとして載っているのです。
何故この様な質問をしたかと云いますと、先日四式実包の諸元表を見ておりまして99式実包との
違いは四式の方が弾頭重量のみ0.6g重いだけに気が付きました。
全長/弾頭長も同一でありわざわざ99式と別に制定したのは材質が違うのでは無いかと思った次第です。
そう仮定すると通常の鉄弾頭は実体弾ですが、被甲を鉄にして硬鉛を弾心にすれば可能かと思いまして....考えすぎでしたか。
てつ
- >2.全長/弾頭長も同一で0.6g重い
被甲材を銅合金より比重が軽い鋼の使用に置き換えたが、外形寸法が変わらないのに少々重くなる??
小生の推測ですが、被甲材を鋼に置き換えると同時に被甲材の材料強度が上がる分を考慮して
被甲材の肉厚は従来より薄くしたのではないでしょうか。すると中に充填するコア材・硬鉛の量は多くなります。
よって 従来弾丸より重くなった。 とは考えられませんか。
且つ、四式と言う別呼称を採用するという事は、発射薬種や燃焼特性も変更したかも知れません。
わざわざ制式名称を収得するという事は、使用上の有意差があり区別する必要があったからだと思います。
以上 推測でありました。
〜?誉
- はい、私もそう思っております。
ただ現物を見ておりませんのでお尋ねした次第です。
薬種は三番又は四番で99式普通実包と同じです。
弾頭重量のみが11.8gから12.4gになっています。
過去4式実包は4式小銃用と云われておりましたが、経眼した書類は全て陸軍関係の物です。
推測ですが92実包の更新用と思っております。
てつ