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九四式山砲の後継として結局採用されませんでしたが75mm試製一式山砲が造られています。この試製山砲のスペックは九四式山砲と比べて射程は大差無しで単脚式砲架のため射角が非常に狭くなっています。まぜこのような山砲を造ったのでしょうか?九四式山砲のどこかが不満だったのでしょうか? my |
- 30年代の山砲は、他国でも開脚ではない砲架のものがあるというか多数派です。
山砲は短砲身で低初速なのでWW1後榴弾砲のように遠くから多数弾を撃ちこんで制圧する火砲に思われる場合もありますが、運用面で言うならカノン砲というか、最前線で直接照準で直射する火砲なんです(山中に弾薬多数を運びこむことも難しいですし)
そして開脚砲架とは、砲を固定したまま転移射のような間接射撃をしたり、移動弾幕を形成したりといった場合に有用な機能ですが、特別高速に動いてるわけでもない目標に直接照準で射撃するならば無くても特に困らない機能です。
そして開脚にすれば、場合によっては片側の足に大きな負担がかかる場面が生じます。これは必ずしも略水平に均した土地を使えるとは限らない山砲では避けがたい問題です。つまり山砲の脚二本は一本より重いんです。分解組立するのでパーツ単位の重量では必ずしも大きいとはいえませんが、それなりに長くて重たい脚を脱着するにも手間が掛かりますから、開脚の有無は中々難しいシリアスな問題とも言え、どっちが優れるとも言い切れないのではないでしょうか。
SUDO
- ご返答ありがとうございます。四一式山砲から九四式山砲に更新した部隊から、例えば壊れやすいとか扱いにくいとかの戦訓の報告例などは無かったのでしょうか。
my