412 |
八重の桜にお台場砲台のシーンが出てきました。当時の大型要塞砲は、胸壁の上から砲撃できるように、背の高い砲車(堤砲車というそうですが)を利用しています。TVのシーンでは砲耳の高さは3m程度のところにありそうです。で、質問ですが、このような砲での砲弾の装填はどのように行ったのでしょうか。 前装砲ですので俯角をかけて砲口を地上に近づける方法が考えられますが、重いものでは80ポンドもある砲弾を、砲口から押し上げるのは結構大変な気がします。 装填手が胸壁の上に登る方法では、当然敵弾の危険にさらされてしまいます。 少し後の要塞砲のように砲自体を上下させる方法は、砲身自体が2トン程度はあると思われるため、人力では難しいでしょうし、また下関にある当時の要塞砲のレプリカの写真では、そのような構造にはなっていないように見えます。 俯角をかける方法が一番現実的かなとは思うのですが、実際の装填はどのようにして行われていたのでしょうか。 よろしくお願いいたします。 くさの |
- Fort Glanville 64 pounder gun で画像検索すると宜しいかと思います
SUDO
- SUDOさま、ありがとうございます。
画像の中にLoading 64 pounder cannon- Fort Glanville.jpgというのがあり、装薬を押し込めている写真のようです(空砲なので)。これで見る限り俯角をとったりはしていませんね。お台場の胸壁の高さは1.8m程度あったそうですから、砲口位置は2m程度になりそうです。当時の日本人の身長では手が届きそうもなさそうです。お台場胸壁の断面図にはそれらしきステップはないので、台の上にでも乗ったのでしょうか。にしても、80ポンドの球形弾を持ち上げるのは大変だったでしょうね。
Glanvilleの10インチ砲の方は、装填のために俯角をとり、それに合致する角度のレール上をスライドさせて装填していたようですね。こちらは砲弾重量が300ポンド程度になるので、とても人力で持ち上げることはできないですね、
くさの