392 九四式山砲の薬莢(薬筒)形状は三八式野砲九五式野砲の薬莢と同じ形状のようですが、それならば九四式山砲の弾薬筒は三八式野砲九五式野砲で発射可能でしょうか?また可能ならば実際に使用された例や射表の用意などはあったのでしょうか?逆に九四式山砲で野砲用弾薬筒の使用などもあったったのでしょうか?
my

  1. myさん、レスが付かないようですので、ご参考までに。

    薬莢そのものは全く同じものであり、装薬に点火するための火管も「九〇式薬莢爆筒」で同じです。 かつ、ご存じのとおり使用砲弾も共通のものが多いです。

    したがって単に、物理的に発射できるかどうか、ということならば「可能」です。

    しかしながら、九四式山砲は砲身長20.8口径、初速392m/秒(榴弾)であるのに対し、三八式等(三八野、改造三八野、四一騎、九五野)は砲身長31口径、初速510m/秒(榴弾)で作られております。

    このため、装薬の薬種と薬量が異なります。 つまり、九四式薬筒には一号方形薬を318グラム(中)に対して、三八式等の薬筒は一号帯状薬600グラム(中)とされています。

    薬種が異なると言うことは、点火後の燃焼状態が異なる(帯状の方が緩燃)と言うことです。

    つまり、九四式の弾薬筒を三八式等で使用しても全く役に立ちませんし、逆では最大とう圧が高すぎ、砲身を毀損するおそれがあります。

    したがって、薬筒の互換性は始めから全く考えられていません。 (このため、薬筒にはそれぞれ用の標記がされています。)

    艦船ファン


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