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質問373に関連して、日本の5式30ミリ機銃(機関砲?)とドイツのMK10830ミリ機銃はどちらが威力があると言えるでしょうか?カタログデータは過去ログにありましたが、当時の国情の違いとか、生産の容易さとか全部ひっくるめて、あえて識者の方々の判断を仰ぐしだいです。 備後ピート |
- 威力に国情の違いとか生産の容易さなんて関係ないでしょう。
質問がおかしいですよ。
通行人
- >1.通行人様、質問の言葉が拙くてどうもすいません。言いたかったのは単純に「自分が乗って戦場に行く機体に装備するならどちらを選ぶか」とでもすればよかったでしょうか?
備後ピート
- >機銃自体は完成しており戦力化の初期状態にあったが、保弾子(クリップ)の弾丸保持能力の向上を実験している段階で戦争が終了した
というwikipediaでもう充分ではないですか?
弾がでないかもしれない武器で戦う馬鹿はいないです。
wittmann
- >2
単純に考えても一個人が好き勝手に装備を選んで戦争に行くってのもおかしな話ですよね?
私は識者でも何でもないのでお答えする資格も無いのかもしれませんが失礼ながら参考までに。
一応(限定)量産されたとはいえその後も細かな改修が多く試験搭載までだった五式と部品の80%をプレス加工で製造し量産され正式配備されたMK108。
wikiを見てもこれくらい書いていますから御自身の最初の質問の答えはある程度出てくるのではないでしょうか?
SC
- wittmann様、SC様、早速の回答ありがとうございます。そうですか、5式は終戦まで完調ではなかったのですか。どうやらカタログ性能にこだわりすぎたのは私自身だったようです。自身の不明をお詫びしつつ…。
備後ピート
- 同じく敵重爆攻撃用でありながら、「短砲身・低初速・高発射速度」のMK108と、「長銃身・高初速・低発射速度」の五式30ミリという両者の真逆を向いた性格を、数値に基づいて論ずることが、それほど無益なことであるとも思えないのですが。
整備状況など交えない方がクリアな話になるのではないかと期待してしまいます。
片
- >1. 威力−当時の国情−生産の容易さ
これらは相互関係があります。 構想、或いは試作した ある新兵器は高威力 且つ実現化可能と判断されるも、
量産工業力不足や予算不足、時間的制約 訓練・運用問題 等で 採用・量産は諦め(又は一時保留)、
低威力だが簡易な方にシフトする事はあり得ます。
さて、本題ですが単に従来のコンベンショナル機関砲のスケールアップ版である5式30ミリ機銃と
近将来の航空戦用に小型軽量且つ 高発射速度という先進思想のMK108とでは性格がちがいます。
MK108はその要求実現の為プレス多用構造、APIブローバック短銃身、短弾薬を採用し、
あえて高初速を捨てました。
英語版Wiki のMK108を何回でも読み返して下さい。アンソニーさんの本より 素晴らしい解説であります。
では、MK108は先進的完璧な航空機銃であるかと言えば否であります。
対大型機攻撃専用と言えるもので、特にその中途半端な弾丸初速より使用弾薬種の中に
運動エネルギー弾=徹甲弾(徹甲榴弾)が存在しないので、対地攻撃には向きません。
〈何故か訓練弾種には徹甲榴弾有り〉
そういう点ではコンベンショナルな5式30mmや MK103 30mm(単発機搭載には過重ですね) の方が
対空、対地攻撃用の汎用性を持っているという事で存在価値があります。
つまり、適材適所という事にで >6.片さんのご意見と全く同趣旨であります。
さて、終戦間際に汎用性と高初速の両要求を実現したのが、革新的リボルバーキャノン MAUSER MG213ですが、
その銃重量とその高発射速度・消費に対応する大型弾薬を何百発も持って飛ぶには
ボリュームも重量的にもプロペラ戦闘機の搭載力量を超えていました。
以上 長文失礼しました。
軌跡の発動機?誉
- 軌跡の発動機?誉さん、ありがとうございます。
MK108の生産性の高さはイコール整備できる機銃門数の量であり、加えて発射速度が速いことで、目標敵重爆に向けて発射できる段数が飛躍的に増大できる可能性があるように思えます。
となると、問題は低初速イコール小便弾であるわけですので、その命中率、もしくは、敵重爆への接敵の仕方といった戦法上の問題、ということになるように思います。
片