374 別掲示板で知り合いが、アイデアを書いたので、調べきれない点を質問します。
戦前の100口径ガトリングで、ホッチキスの25mm弾を使う改造をする場合、如何様にすれば可能でしょう?
また、給弾にはベルトリンクの給弾機を使う積もりですが、60発100発200発の弾数にする方式想定しました。
どれが、適当でしょう?
発射速度も最大でリンク給弾の30mmリボルバ機銃で実績在る1200発普通は、600に想定しました。こちらも、適当でしょうか?
青江

  1.  どなたも回答なさらないようなので・・・
     軽くググってみたらそれらしき掲示板の記事を見つけました。

     旧日本海軍の九六式25mm対空機銃の欠点を改善するためにガトリングにしてはどうか?という内容のものでしたが、それで正しいですか?

     「戦前の100口径ガトリング」がどういうものか、残念ながら私は知らないので改造できるかどうかは判断しかねます。
     恐らく、銃身の口径を補足するだけではなく、薬室を薬莢の形状に合わせて変更しなければならないので、「無理矢理改造するくらいなら一から作った方がマシ」という結果になるのではないかと想像します。


    >また、給弾にはベルトリンクの給弾機を使う積もりですが、60発100発200発の弾数にする方式想定しました。

     九六式25mm高角機銃の箱型弾槽は15発しか入りません(実際に15発入れることは無かったといわれています)が、それでも1つで15kg以上あります。
     60発を金属ベルトで数珠繋ぎにしれたら重量は60kgじゃ済まないでしょう。更に運搬中にそれが崩れ落ちたりしないように容器に入れなければならないでしょうから、重量は更に増します。
     揺れる艦上で戦闘中にそんな重たく嵩張るものを、弾庫から甲板上の各機銃座へ運搬しするのがどれほどの難事か考えてみる必要があるでしょう。
     弾の発射速度を上げると言う事は、それだけたくさんの弾を運ばなければならないということですから、弾の運搬をする兵の体力(または人数そのもの)が間に合わなくなる可能性も出てきます。
     実際に実用化しようと思ったら、機銃弾の運搬や補給をしやすいように艦そのものを改造する必要が出てくるでしょう。


    >発射速度も最大でリンク給弾の30mmリボルバ機銃で実績在る1200発普通は、600に想定しました。こちらも、適当でしょうか?

     火力としては充分だとは思いますが、前述したように弾の補給の事を考えると過剰かもしれません。
     また、その火力を実現するために必要となる重量が実際にあなたの「知り合い」が考えるように96式高角機銃の2倍程度の重量で実現できるのか?その重量で実現できたとして生産性(ガトリング砲は部品数も多い)は許容できる範囲になるのか?は別途検討の余地があります。
     航空機用のガトリング砲は上空の冷たい空気の中で運用され、また連続して発砲することが無いので地上で運用される機銃よりも熱負荷の心配が少ないため、銃身を薄肉にして軽量化することが可能です。あなたの「知り合い」はその航空機用ガトリング砲を基準にして「2倍程度の重量」といっているように思えます。海上/地上で運用する対空砲で、おまけに普通の機銃よりも銃身交換が簡単に出来ないガトリング砲で、しかも耐熱性の高い特殊鋼の材料不足に悩んでいた日本で、熱負荷に耐えて常に火力発揮し続けるできるだけの信頼性を確保ためには銃身を肉厚にする等しなければならないかもしれません。つまり2倍程度の重量では収まらない可能性があります。
     仮に実現できたとして、九六式25mm高角機銃に限らず日本の対空火力の最大の問題点は射撃指揮システムにありますから、結局無駄弾をばら撒く量が増えるだけで敵機撃墜にはあまり貢献しない可能性もあります。
    おうる


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