20mm×102弾
　弾頭質量：102g
　初速：1050m/s
　エネルギー：56228J

20mm×101弾
　弾頭質量：128g
　初速：750m/s
　エネルギー：36000J

　単純計算で比較すると20mm×102弾は20mm×101弾の1.56倍強力ということになります。
おうる

おうるさん
丁寧で親切な説明をありがとうございました。
これで具体的に理解出来ました。
ありがとうございました。
KUMA

弾薬形状を比較すればわかりますが、20x101弾は弾丸径と薬莢径がほとんど同じストレート・ケースなのに対し、20x102は弾丸より一回り太い薬莢を持たせたボトルネック・ケース形状を採用しており、しかし弾頭の長さは20x101より短いものになっています。

20x101弾はもともと重対戦車ライフル用として開発されていた15.2x114弾をネックアップしたもので、軽量高速弾の性格を持っています。これに対しエリコンの20x101弾は全金属大型機に対し「大炸薬量の榴弾で機体構造ごと粉砕する」ことを目的として設計された経緯があり、どちらかというとグレネードランチャー的な、初速よりも炸薬威力を重視した性格になっています。

単純な銃口エネルギー比較ではおうる様の挙げられたように20x102のほうが高威力ということになりますが、両者は想定された任務の前提条件が異なりますので、どちらが高威力かとは一概に答えられない質問ではないかと愚考いたします。
無記名

無記名さん
具体的で細部までの説明。
そして使用目的までも説明して頂きましてありがとうございます。
単に銃弾の全長がほぼ同じなので威力は似た様なものかと思っていました。
でも銃弾によって使用目的で形状まで違ってくるのですね。
大変勉強になりました。
本当にありがとうございました。
KUMA

＞3. エリコンの20x101弾は全金属大型機に対し「大炸薬量の榴弾〜

ロス近郊(宇宙？)の航空機銃に詳しい方より回答を頂いておりますが、
現用20x102弾薬の代表的な榴弾 M56A3HEI の炸薬量は Composition A3 約10グラムです。
旧海軍20x101RB弾薬の榴弾炸薬量は ペントリル混合爆薬 同じく約10グラムです。

その炸薬特性比較ではComposition A3 爆速約8500m/s ＞ ペントリル 爆速約7800m/s。

カタログデーター的には、榴弾に於いても現用20x102弾薬の方がやや高威力となります。
ちなみに M56A3HEI の人体に対する爆発致死半径は約2mだそうです。

軌跡の発動機？誉

軌跡の発動機？誉さん
もうなんと言ってよいのか解りません。
私の様な素人には一体どうやって調べたら良いのか解らない詳細なことを丁寧に分かり易くご説明頂いて言葉がありません。
ありがとうございました。
現代の炸薬は旧軍時代より進化しているのですね。
それも数字で分かり易く説明いただきまして、映像で見たバルカン砲の威力が納得出来ました。
その映像を観た時にふと＜同じ長さ（弾）の９９式２号砲もこんな威力があったのか？＞と思ったのが質問のきっかけでした。
皆様本当にありがとうございました。


KUMA