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ロボットアニメでよくあるドリルで武装した兵器は実際にあるのでしょうか? なむる |
- 何となく面白いので回答しちゃいますが、いわゆるドリルが武器になるかというとなかなか難しいものがあります。
ドリルとは回転する刃を加工対象に押しつけて孔を明ける工具のことですが、刃物そのものよりも、孔を明ける際に出て来る金属の切粉や土砂などをどうやって外に排出するかが大切な道具です。一般的なイメージのドリルがスパイラル状の溝を持っているのはその為です。切粉排出が上手く行かないと孔明けができないだけでなくドリルが折れてしまうこともあります。
そして安定して孔明けを行うためには一定の送りで刃物を押し出してゆかなければなりません。これにムラがあっても加工の失敗、工具の破損につながります。
ドリル付きの腕でぶん殴ると孔があいたり、ドリル付きのミサイルを撃ち込むとグングン孔を明けつつ進んで行く、という訳ではないのです。
ですから大概の「地底戦車」は堀り崩した土砂の排出問題でドリル分の孔を明けた時点で停まってしまうでしょうし、敵ロボットなり宇宙戦艦なり戦車なり、何でも良いのですが、金属の装甲に対してドリル兵器で貫通孔を明けようとすると、相手を完全に固定する巨大な「冶具」兵器が必要で、安定して保持されて微動だにしない敵に対して切削油などを掛けながら熟練した孔明け工が相手の材質や必要とされる孔の深さなどから最適な切削条件を考えながら、じっくりと慎重に作業し、もし孔明けが上手く行かないなら、ドリルの刃先材質を変えてみる、などの手を打ちつつ、朝から晩までかけてようやく特殊合金の孔明け作業を完了して、作業着を脱ぎ、シャワーを浴びて家路につく、という光景が目に浮かんで来ます。
BUN
- 兵器ではないですが、道北のサロベツ原野で泥炭を採取していた「泥炭浚渫船」というものがありました。パイルで船体を固定して、先端のドリルを湿原に突き刺し回転させて泥炭をかき集めて、ホースで圧送、という方式です。船体の先端にドリルのついた雄々しいその姿は、まさに男のロマンそのものです(笑)。興味あるようでしたら「泥炭浚渫船」で検索してみてください。(「サロベツ湿原センター」という施設で保存されています)
雷鳥
- 自衛隊の装備でご希望のイメージに近い物と言えば、コレなんかどうでしょう。
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%9D%91%E9%81%93%E6%8E%98%E5%89%8A%E8%A3%85%E7%BD%AE&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=qGPnT72fKc24iAeQrdFZ&sqi=2&ved=0CGwQsAQ&biw=1256&bih=931
ばり
- 民生品ですが、“シールドマシン”or“ロックドリル”or“ロックドリルの世界〜地底世界の超機械巨神”ででググると、何このジェットモグラ?な映像とかを得られるかと。
伸