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こんにちは。 昨今は赤外線を遮る煙幕が普及しつつありますが、どういった理屈でそうなっているのでしょうか? 充填剤を細かい粒子にして散布し、空中で燃焼させ、その際発生する赤外線で目標から放射される赤外線がセンサーに届くのを妨げる、といった感じでしょうか。 あるいは燃焼によって生じた煙自体に赤外線を透過させない何らかの性質があるのでしょうか。 satoski |
- 某社の発煙弾の場合、発射された発煙弾は、空中で爆発し薬剤が燃えながら落下します(このときの薬剤は、粒子ではなく欠片状。粒子だとすぐ燃え尽きるためか?)。この時、燃えながら落下する薬剤から赤外線が出て、「赤外線のすだれ」を形成します。一方、地面に落ちた多くの薬剤は、その場でメラメラ燃え、そこから出る赤外線が隠したい物(戦車とか)から出る赤外線を覆い隠してしまいます。
キリン
- 発煙弾については、よく知りませんが、赤外線の一般的な性質として
空気中の水蒸気(雲だけではない)でも透過率は激減します。
なので、遮るだけなら、別に燃焼させなくてもよいわけです。
taka
- 一例ですが、赤外線遮蔽発煙組成物の特許です。
http://www.ekouhou.net/%E8%B5%A4%E5%A4%96%E7%B7%9A%E9%81%AE%E8%94%BD%E7%99%BA%E7%85%99%E7%B5%84%E6%88%90%E7%89%A9/disp-A,2006-225253.html
簡単にいうと、赤外線を「吸収」します。
問題となる大気温度程度の物体が放射する赤外線は長波長赤外線領域にピークをもちます。
いわゆる「大気の窓」にあたるようですね。
ちょっと読み難いかもしれませんが、まずはリンク先をどうぞ。
太助
- takaさん
太助さんも指摘されていますが、波長3〜5μmと波長8〜11μmのあたりに、「大気の窓」と呼ばれる赤外線の減衰が少ない波長域があります。サーマルイメージャーは、これを利用していますので、赤外線の透過率が激減するということはないようです。
なお、太助さんの揚げられた特許ですが、76mm発煙弾(赤外線遮蔽能力あり)のてん薬業者ですね。
キリン
- 書き込みありがとうございました!
参考になります!
satoski