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毎度お世話になっております。 「海軍製鋼技術物語」及び「続 海軍製鋼技術物語」を読んだのですが、41p砲のVH装甲領収試験と91式徹甲弾領収試験についてわからないところがあり質問いたします。46p砲にも不明な点があるのですが、こちらはネット上で解説してある文章を発見できたので41p砲に関してです。 VH装甲の領収試験では、 FM1.53、撃角20、厚み410〜380o、均衡撃速380o/536mps(計算値)、限界速度380o/350mps(計算値) 41p砲の20000m/495mps/17.5°と25000m/465mps/24.5°から撃角20°時の実際の撃速を484mpsと仮定し貫通力は330o前後です。 一方91式徹甲弾の領収試験では、 FMs1.371、撃角20、厚み380o、均衡撃速480mps、限界速度350mps 41p砲の撃角20°時の実際の撃速を484mpsと仮定し、貫通力は385o前後です。 以上から41p砲の撃角20°における対VH垂直装甲貫通力は330o以上385o以下で、380oのVH装甲を撃速480mpsなら確実に抜き、536mpsだと確実に抜けない……といった不思議な事態となってしまいます。 私の考え方や計算に誤りがあるのか、これで正しいのか、何かが間違っているのか、どなたか御指南お願いします。 因幡 |
- 計算は確認してませんが、速すぎると弾丸が壊れて「貫通」できなくなりますよ。
SUDO
- ありがとうございます。
ということは、砲弾の試験より装甲の試験の撃速が高くとも、必ずしもおかしいとは限らないわけですか。
因幡
- 46p砲ではFMsを1.554に増加したとあるので、FMs1.554、撃角30、厚み410o、均衡撃速523mps(計算値)、限界速度337mps(計算値)となり、撃角30°/523mpsで大丈夫なら536mpsに少し上がったからといって撃角20°で砲弾が破砕されるということは不自然にも思えます。
考えたところ、
・FMs1.371がFMsではなくFMである可能性。
FMsはFMより10%かそれ以上超過しているらしいので、FMsは1.5081以上となり砲弾試験の方が速くなります。
この場合46p砲の撃角30/FMs1.554と41p砲の撃角20時のFMsとの差は0.0459以内ということになりますが、同書によると20p砲の91式徹甲弾のFMが20°/1.32、30°/1.37で0.05差なので不自然ではありません。
・FMs1.371が対VC装甲のものである可能性。
「海軍砲術史」では41p砲の20000m/撃角17.5°/対VC装甲でのFMが1.22(だったような記憶が)。1.371÷1.1≒1.246なので、撃角20°ならだいたいそんなものかもしれません。
でも何が本当で何がそうでないのかはやっぱりわかりません……。
因幡