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皆さん初めまして、アンパン男と申します。 さっそく対物ライフルについての質問です。何故M82やザクソニアといった対物ライフルにはライフリングが刻まれているのでしょうか?滑空式←(文字あってますかね(汗))の銃身であるXHPRなんかは同じ弾薬を使うにも関わらず2300mの射程を持ち1000ヤードで4インチ以内に収まるうえにM82の30倍の威力を出しています。 これらを見るとライフリングを刻んでいない銃はライフリングがある銃と射程は同じで高初速で高い命中精度を発揮できなおかつ高い威力を持っています。これを見るとやはり対物ライフルの場合ライフリングは無い方が良い気がするのですがそれなのに何故M82等の銃にはライフリングが刻まれているのでしょうか? どなたか解答お願い致します。読みにくくてすみません(´;ω;`) アンパン男 |
- 滑腔砲用の弾丸を新規に開発せずに既存の機関砲弾を使う以上、砲身にライフリングを刻むのは当然ではないでしょうか?
おうる
- 静観しようかと思いましたが、レスが付いたのでお邪魔します。
「同じ弾薬を使って30倍の威力」からして変だと思いましたが、XHPR→eXperimental High Power Rifleと推定してグーグル検索しました。すぐにゲーム「Halo」が引っかかったのです。
この「2300mの射程」「1000ヤードで4インチ」「30倍の威力」とは攻略本からの引用でしょうか?
i950
- 滑腔式の銃砲に線条式の既存弾薬を使ってグルーピングがよくなることはありえないと思います。多少威力が上がることはありえるかもしれませんが30倍などという威力の差もありえないでしょう。
これは弾頭を安定させることができないからです。
対物ライフルはそもそも既存大口径機関銃の弾薬を使うライフルという発想です。近年滑腔式の専用弾薬を使用する銃も発表されていますが(ステアーIWS2000)戦車の滑腔砲と同じく翼安定式のフレシェット弾です。
通りすがり
- Son, you don't know at all what the rifling is and what it's for! And you confuse the real guns with the guns which you see or read in the fictional world. The question is nonsense, it's a shame.
Kieth
- 皆さんご丁寧な解答ありがとうございます。
>>i950さん
haloは関係ないです。私はhaloをやったことがない上に、この銃は床井雅美氏の本で見た物なので…
>>通りすがりさん
初速3510mで48.6gの弾を撃ち出すと書いてあったのでこれを計算した所、約350000万Jとなりライフリングで回転をかけるよりそのまま素直に飛ばしてやる方が初速も上がり初速が高ければ命中精度が上がると考えていたため何の不信感も抱かずにいましたがやはりライフリングが無ければ弾道が安定しませんか…(´;ω;`)
後、一つお聞きしたいのですが普段私は初速×初速×弾の重さ÷2000でジュールを計算していますがこれで合っていますでしょうか?
アンパン男
- 普通のライフル銃身で800〜900m/sの初速の弾丸をいくら滑腔銃身で多少抵抗が少ないとは言っても3510m/sで撃ち出せるなんてまるっきり有り得ません。なにかの間違いでしょう。
マズル・エナジーの計算法自体はそれで合っていると思いますが。
便利少尉
- >>便利小尉さん
ご解答ありがとうございます。
しかし12.7mm×99弾薬の750グレイン(48.6g)の弾薬を初速1万2500フィート(約3810m)で発射する。1000ヤードの着弾は、4インチのグルーピングにまとまる。
と記載されていました。
計算はあってましたか(^-^;)
ありがとうございますm(_ _)m
アンパン男
- 出典の床井雅美氏の本のタイトルを、ご教示下さいませんか?
とても興味深く、是非読んでみたいので。
よろしくお願いします。
キリン
- キリンさんの問いかけに、アンパン男さんからはお答えがないようですね。不勉強ながらXHPRという火器についてはまったく不案内のため、それを無視して「対物ライフル」、「滑腔式(銃身)」、「12.7mm×99弾薬の750グレイン」などのキーワードから推測して一般論しか言えませんが、そもそもライフリングの採用、改良の経緯を考えると、回答1のおうるさんのおっしゃるとおりではないでしょうか。
大まかに言えば、そこから「断面荷重」や「空気抵抗」や「蛋形or尖頭」や「歳差運動」などの弾道学や、速燃/遅燃などの発射薬の研究がおこなわれて現在に至っているわけでしょうから、“既存の弾薬(.50BMG)”を使うかぎり、滑腔銃身から弾丸を撃ち出して初速を大幅に(音速の約10倍?)伸ばしたり、「命中精度が上が」ったり、「30倍もの威力」を発揮したりするのはとても考えにくいことと思えますが、いかがなものでしょう?
床井氏の記事には「真空の状態で」などの但し書きがあったとか?
Jウォ〜ク
- >7
単純計算しますと運動エネルギーは35万ジュール、装薬の知識は無いのでTNTで代用しますが、
TNTは1グラムあたり4184ジュールで84gが必要、比重1.4なら60立方センチで直径2センチ
の薬莢に入れるなら長さは19センチが必要となります。
エネルギーからの単純計算では通常の50口径のサイズに収めるにはTNTの2倍以上のエネルギー
発生が可能な発射薬が必要となりますのでフィクションと判断します。
tune
- >7.10.ついでに申せば・・・・・
一般に銃砲界では、現在のニトロセルロースを基材としたパウダー状無煙発射薬での初速上限値は、
6600f/s(約2000m/s弱)と言われております。
※液状火薬、ガス状火薬、電磁砲 等では 数万f/sの初速も可能であろうとされています。
又、キャリバー50弾薬の製造スペックは、例えば12.7mm M2 AP 弾で〔手作り一品ものと言える試験用精度銃身を使用して〕
初速:2810f/s、 命中精度:射距離600ydにおける半数必中界は10インチ とされております。
その辺の銃砲知識が有れば 「初速3510m」「1000ヤードで4インチ」 というデータで本を記述することもなく、
又 見かけても 一笑に付すべきものと考えます。
軌跡の発動機?誉
- >出典の床井雅美氏の本
今更かもですが、並木書房の「オールカラー軍用銃辞典」の2005年版の401ページに載ってるマディー・グリフィンXHPR(eXtra High Power Rifleの略のようです)のことでしょうか?
(この本は改訂版も出てますが、そっちは中身確認してません。あしからず…。)
たしかに、
『メーカーの発表によると、12.7mm×99弾薬の750グレイン(48.6g)の弾丸を、初速1万2500フィート(約3810m)で発射する。1000ヤード(約900m)の着弾は、4インチ(約10cm)のグルーピングにまとまる。12.7mm×99AP(徹甲弾)弾薬は、厚さ13インチ(約33cm)のコンクリート、あるいは厚さ3.5インチ(89mm)のスチール板を打ち抜く能力がある。』
と書いとりますが(すごい貫通力w…至近距離で約1インチのRHA貫通くらいですよね?)、銃身が滑腔式とは書いてませんでした。別の本なんでしょうか?
唯の通りすがりです
- 唯の通りすがりです、さま、情報ありがとうございました。少なくともXHPRがどんなライフルなのかわかってすっきりしました。
.50BMG(細かいスペックはともかく)は20世紀はじめにブローニングが.30-06弾をスケールアップしてつくってから、いろいろ改良が試みられてきたらしいですね。22カ国で4000人近くの人々がFCSA(Fifty Caliber Shooters Association)という組織をつくり、.50BMGを基にしたワイルドキャット・カートリッジを製作してもいます。
もっとも結果がよかったのは、1991年にSkip Talbottという人物がつくった.50BMGで、1000ヤードの距離で5発撃ち、4.25インチのグルーピングを記録したそうです。このワイルドキャット弾はショルダーアングル35度で、33インチ(838mm)の銃身(XHPRは457mm)から撃ち出されたらしいですが、初速は約2850fpsだったということでした。また、Eric Williamsなる人物がつくった.50BMGは、装薬量300グレイン(+30グレイン)で34インチの銃身から撃ち出し、初速は2930fpsだったそうです。弾丸重量については、いずれも情報がなくはっきりわかりませんが・・・。
Talbott氏は1980年代半ばに338/50というカートリッジをつくり、IMRのパウダー5010を170グレイン使い、44インチの銃身から撃ち出して3680fpsという記録を出したそうですし、XHPRのMaadi-Griffin社がつくっているサボ弾は4500fpsをかせぎ出すらしいですから、どうやらこのあたりの数値が実際の最高初速ということになるのでしょうか。
Jウォ〜ク