48 G3系でのリロード方法についての質問です。
youtube等での動画やゲームではG3系のリロード手順として以下のような場合が良く見られます。
@コッキングハンドルを引き、後端の切込みで固定。
A弾倉交換。
Bコッキングハンドルを戻す。

ここで疑問なのですが、なぜこのような手間をかけるのでしょうか?
わざわざコッキングハンドルを固定せずとも、弾倉交換→コッキングハンドルを操作、で十分だと思うのですが。
私が思いつく理由としては、薬室内が空であるとこの確認、くらいです。

どなたか理由をご存知の方、または憶測でもかまいませんので、回答よろしくお願いします。
Ray閃

  1. 憶測でかまわないとのことなので(笑)
    スライドストップの解除ではないか、と思います。

    自衛隊で使用する64式小銃も、弾丸を撃ち尽くすと、遊底が弾倉に引っ掛かり開放状態になります。このままでは、弾倉を引き抜くのにかなりの力が必要ですし、無理に引き抜くと、弾倉が変形する恐れがあります。

    73式

  2.  憶測でかまわないとおっしゃるのなら、小生も考えつくことを少しだけ。
     G3はガス・オペレーションでなく、ローラー・ロッキングのディレード・ブローバックを採用しています。G3をそのまま小型化したものがMP5で、こちらも同じようにしてリローディングするのをよく見ます。つまり、マガジン交換のときには、コッキングレバーを引いてノッチに引っかけ、マガジンを挿入したら、手刀を切るようにバシッとたたいてレバーを解放してやる。
    (64式とちがって)ホールド・オープン機能がなく、コッキングレバー用ノッチがあるG3やMP5のマガジンを交換するときの射手の単なる習慣なのか、それともローラー・ロッキングではレバーを引いておかないとマガジン交換ができないのか。おそらく前者であるような気がしますが、正しい知識をお持ちの方のフォローをお願いしたいと思います。
    Jウォ〜ク

  3. 73式さん、Jウォ〜クさん、回答ありがとうございます。
    なるほど、ホールドオープン状態ではマガジンが抜きにくいのか!
    と思ったら、G3系にはホールドオープン機能がないのですね。
    独立したボルトキャッチが無いことは知っていましたが、
    マガジンフォロアーで止める方法でもないんですね。

    引き続き情報お待ちしています。
    Ray閃

  4. マガジンスプリングの強さやマガジンハウジング&キャッチの方式(斜め前からスウィングして差し込みor真下から差し込み)に注目されてみては?
    のこの

  5. いわゆるタクティカルリロードと呼ばれる、薬室内にカートリッジを残した状態でのマガジンチェンジの方法がありますが、G3系では勧められていません。できない事はありませんが、ボルトヘッドを保持しているロッキングピースやロッキングローラーホルダーにマガジンの初弾が強く当たり、破損させる恐れがあります。特に定量の弾が詰め込まれたマガジンは初弾をさらに押し込む余裕が無いため、ダメージを与えます。ちなみにコッキングハンドルを叩いてリリースするのは、ボルトの不完全閉鎖を防ぐためです。またG3系のSMGであるMP5の口径.40や10mmモデルでは、アメリカ市場のニーズによりボルトホールドオープン機能が追加されています。
    もけもけ公爵

  6. すみません、以下の部分を訂正いたします。

    (誤)ボルトヘッドを保持しているロッキングピースやロッキングローラーホルダーにマガジンの初弾が強く当たり、破損させる恐れがあります。

    (正)ボルトヘッドにマガジンの初弾が強く当たり、ボルトヘッドを保持しているロッキングピースやロッキングローラーホルダーを破損させる恐れがあります。
    もけもけ公爵

  7. Ray閃 さんが指摘する1.2.3.の操作は当然の事でしょう。
    実銃G3&MP5系の オペレーターマニュアル(取説)にローディング方法として 全くその通りの操作をする様
    記載されております。

     以下 マニュアルより抜粋

    Loading of rifle.
    Put at "safe".
    Pull cocking lever rearward with the left hand,engaging it in the recess of the cocking lever housing.
    Insert the filled magazine into the magazine well so that the magazine catch locks magazine audibly into position.
    Allow cocking lever to snap forward.
    The rifle is loaded and in "safe" position.


    冒頭の「(安全装置のレバーを)安全位置にする事」は 今回の話題では蛇足ですが、コッキングレバーをリセスに
    引っ掛けてから マガジンを挿入する様 記載されております。

    但し、最近(と言っても10年位前より)のG3&MP5系の オペレーターマニュアルでは この部分は全く除かれており、
    他社ライフルの通常操作の通り、「マガジン挿入後にコッキングレバーを引いてそのまま離す」 操作に置き換わっております。


    これらの変遷理由を考えるに・・・・
    当初はWW2時代のMP38/40 サブマシンガンの様に コッキングレバーをリセスに引っ掛けるという行為を
    慣習的にさせたものの、この銃はエジェクションクションポートに ダストカバーが付属されておりませんので、
    万が一 リセスに引っ掛けたまま長時間ハンドリングした場合 ポートからゴミ砂塵が入り込む事が懸念される為、
    後年 その操作手順は取りやめたものと推測します。(実戦訓でしょう。)


    ところで、この銃 G3系、マガジン2弾倉位連射するだけで コッキングレバーを素手で触ると
    アッチチ になる程レバーが熱くなりますね。

    以上 最後は蛇足でした。

    軌跡の発動機?誉

  8. >5, 6
     もけもけ公爵様の蘊蓄には感心いたしましたが、ふと以下のように愚考しました。
     軍に採用されていないMP5サブマシンガンはともかく、G3ライフルは戦場で乱暴に扱われかねない軍用ライフルだったのだから、いくらローラー・ロッキングが複雑なメカニズムとはいえ、それを“破損させる恐れがあり”とか“ダメージを与え”とか言われるほどの懸念があるのだろうか、と。こういうのは、クリーニングでは改善できませんよね? 実物を触ったこともないのに言うのも気が引けますが、ロッキング・システムまわりのアップ写真(例:GUN誌81年2月号)やDVDでの分解映像(例:GUNDVD06年6月号)を見ても、とてもそんなに“ヤワ”とは思えませんでした。
    Jウォ〜ク

  9. G3に、ホールドオープン機構が基本的には無いのを知らず、変なレスをつけてしまいました。質問者様、申し訳ありません。
    73式

  10. ボルトをフルストローク動かすことで閉鎖不良を防止する、と聞いたことがあります。ジャムの一般的な一次対処法が”タップコックバン”であることからも、ありえると思います。
    もうひとつ、ボルトを開放することで放熱させる、という意味もあるかもしれません。
    ちなみにSAS等でもコッキングハンドルを引いてロックしてから弾倉交換、というSOPになっているようです。
    通りすがり

  11. 皆さん、回答ありがとうございます。

    皆さんに教えていただいた情報を私なりにまとめてみますと
    @タクティカルリロード等による万が一の故障を考慮して、メーカーがコッキングハンドルをロックするリロード方法を促した。
    A通常のリロード方法での故障のリスクが大きくなく、粉塵対策等の理由から通常のリロード方法がすすめられる。
    B確実な装填、万が一のリスクに備える、または慣例などの理由から従来のリロード方法が今でも行われている。
    という感じでしょうか。

    若干不透明な部分はあるものの、なんとなく納得できました。
    回答してくださった皆さん、ありがとうございました。
    Ray閃

  12. >7.補足
    G3&MP5系の元祖である スペインCETME の各タイプ実銃マニュアルも色々見てみましたが、
    マガジン装着のタイミングは、コッキング前に書かれているもの、後に装着する様書かれているもの、
    統一されておりませんでした。

    但し、CETMEのコッキングレバーは、マガジン装着有無には関係無く、安全装置がF・ファイアー 位置の時のみ
    後方へコッキング出来ます(G3&MP5系はSAFETY任意の位置可)。
    まずF位置状態でコッキングし、且つ リセスに引っ掛けてから そのままのF・ファイアー或いは S・セフティを
    選択する事となります。

    その辺の操作手順を 後発のG3&MP5系も引きずったのかも知れませんね。

    ところで、youtube等でのシューティング動画を色々と見てみましたが、射座に着くまで又は 射撃直前まで、
    ”SAFETY FIRST 安全第一”としてリセスに引っ掛けてボルトオープン状態にしている。
    という意味合が大きいものでは!!と感じました。

    〜?誉


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