26 |
いつもお世話になっております。 第二次世界大戦中の各種爆弾・砲弾はそれなりに不発弾を出しているかと思います。この不発弾の近くに新たな爆弾や砲弾が着弾した場合、それが原因で不発弾が爆発するということはあるのでしょうか。 それとも、その程度の衝撃では信管が作動しないから、そのまま不発となっているのでしょうか。陸砲と艦砲、爆弾や手榴弾など、種類によっても異なるかと思いますので、お手数をおかけ致しますが、よろしければご回答ください。 高村 駿明 |
- 超単純いうならば、砲弾や爆弾は、信管に仕込まれた火薬が爆発することで、炸薬が連鎖反応して炸裂にいたるわけですから、同等以上の衝撃や熱を炸薬に与える事が出来れば爆発します。
また一般的には、信管(撃針→雷管→発火薬→管帽薬)→炸薬という順に反応するようになってますから(この間を端折ったり、もっと多段な場合もあります)この連鎖反応のどこかに不具合があれば不発になってしまうわけで(不完全爆発というのもありますが)ほかの着弾によって動作が再起する可能性は勿論ゼロではありません。
またつまりは衝撃を与えたら爆発する火薬が何種類も仕込まれてるわけですから、高威力の弾片等が弾殻や信管を貫いて突入すれば、炸薬はともかくとして他の感度の高い火薬を発火させる可能性も絶無ではないでしょう。
SUDO
- どうもありがとうございました。よくわかりました。
高村 駿明
- 爆薬類には殉爆(じゅんばく)感度というのがあり殉爆する条件になれば爆発します
簡単に言えば信管を付けた爆薬が爆発した場合、信管の無い爆薬がどれだけの距離なら
誘爆するかを現しています、例えば大戦中なら手榴弾を束ねて使用するというのがありますが
この場合に信管で起爆するのは1個で良く、残りの手榴弾は殉爆で爆発するという具合です
そんなわけで信管が作動しなくても爆発する可能性は十分高い場合があると考えられます、
ちなみの産業用爆薬の場合は感度が非常に悪くしており、信管程度では起爆しないなんてのが
普通に使われています(他の信管を使用する爆薬で起爆する)
tune
- どうもありがとうございます。大変勉強になりました。
高村 駿明