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国産空対空誘導弾である「AAM-3」「AAM-5」の検知素子素材は何を使っているのでしょうか。 太助 |
- 質問者です。
「AAM-1」については「PbS」だと明記してある書籍があります。
「AAM-2」については、自分なりの考察から「InSb」だろうと思っています。
しかし現役だからでしょうか、「AAM-3」「AAM-5」についてはよくわかりません。
検知素子は何を何素子使っているのかソース(又は考察)付きの回答を希望します。
よろしくお願いします。
太助
- 技術動向その他から考えるに、AAM-3はHgCdTe/InSbの比較的面積が大きな単一素子、AAM-5はHgCdTe/InSbの多素子(IR-FPA)だと思います。
AP1@やっと出た
- 回答ありがとうございます。
ところでAAM-3は2色シーカなるものを使っているとの噂も散見しますが、これがどういうものかといった情報はお持ちでしょうか?>皆様
あわせてお願い致します。
太助
- InSbにより中間赤外(3〜5μm)、HgCdTeにより遠赤外(8〜14μm)の2つの波長域を捉えることだと思います。中間赤外は排気(ブルーム)、遠赤外では機体の空力加熱による機体全体の放射、太陽光の反射等が主になります。透過特性は近距離の場合は前者、遠距離の場合は後者の方が透過率が高いという特性があります。
AP1@やっと出た
- 失礼しました。
中間赤外と遠赤外を両方使っているだろうということですね > AAM-3、AAM-5
ところで、赤外線の透過特性について波長と距離の関係がおっしゃる通りだったかなぁと思いネットで調べていたところ、三菱重工からの特許を見つけました。
「2波長分離光学系による2波長赤外線画像ホーミング装置」
対空誘導弾用か対艦誘導弾用かはよくわかりませんが。
どうもありがとうございました。
太助
- ああ、すいません。以下の部分は間違いです。読み替えてください。
(誤)透過特性は近距離の場合は前者、遠距離の場合は後者の方が透過率が高いという特性があります。
(正)赤外線帯域透過特性は近距離の場合は後者(8〜14μm)、遠距離の場合は前者(3〜5μm)の方が透過率が高いという特性があります。
缶チューハイを飲んで、カキコしてはいけませんなぁ(反省
AP1@やっと出た
- Ans.Q再開されてたんですね。本日気が付きました。
これからもよろしくお願いします。
私の推定では、AAM-3は中波長/中波長(中波長帯の中の2波長)のInSbの二層IR検知器で、AAM-5は中波長/長波長のHgCdTeの二層IRCCD(FPA)ではないかと思います。
いずれも光学系は複数枚のレンズを使用した屈折光学系のようですね。
ただし、AP1さんが書かれているようにAAM-5は、HgCdTe/InSbの二層IRCCDの可能性もあるかもしれませんね。
MK
- >7.屈折光学系のようですね。
横からでスミマセン、2波長を扱うのに不利な「屈折光学系」とわざわざ書かれているのが
気になります、何か反射光学系より有利な屈折光学系の情報をお持ちなら教えていただけませんか?
tune
- >8
ご指摘ごもっともです。単純に書いてしまいました。
7の部分は、「AAM-3は屈折光学系、AAM-5は反射屈折光学系と思います」に訂正します。
MK