56 |
戦車は主砲を下に向けることが出来たか教えて下さい。高所から敵を狙うことは出来ましたか? 一部にしか出来ない場合は具体的な名前を教えて下さい とかげ |
- 戦車によって若干差異はありますが、大抵の戦車の砲は下に10°から上に20°くらい、上下に動かすことは出来ます。
居眠り将軍
- 大抵の戦車は5〜10度程度は水平より下向きに出来ます(俯角といいます)
下向きにすると主砲の砲尾が放蕩の天井につっかえるので、砲塔の背が低い戦車は俯角が小さく、大きな砲塔の戦車は大きめになる傾向があり、一般論としては旧西側戦車は10度ぐらい、旧東側戦車は5度未満といわれています。
高所から狙うというか、稜線の裏側に車体を置いて狙うといった戦法を取る場合に、この俯角の大きさは重要で、中東戦争でイスラエル軍が俯角の大きさを生かした稜線射撃で戦果を上げたりしてます。
SUDO
- ありがとうございます。勉強になりました。
とかげ
- 蛇足ですが、スウェーデンの通称「Sタンク」は、車体に固定した主砲を、サスペンションの油圧姿勢制御で俯仰させます。
これを継承してるのが日本で、74式/90式/TKX(10式)とも、同じ機構を採用しています。こちらは稜線射撃や、アクティブサスペンションによる主砲の安定化という効果を狙っています。
共通しているのは、防衛主体の用兵思想でしょうか。このあたりが詳しいです。
ttp://www.geocities.jp/norimono_zukan/stank.html
TOSHI!!
- >4
ちょっと勘違いしているようなので蛇足の蛇足
Sタンクは主砲の俯仰機構を持たないので車体ごと俯仰させる
74式/90式/TKX(10式)は低姿勢・軽量を目指したために主砲の俯仰角度が少ないので姿勢制御で補う。
韓国軍K1戦車は山岳地使用を主に考えており主砲の俯仰角(特に俯角)を更に増す為に姿勢制御を使用する。
上記の様に砲の俯仰に姿勢制御を使用するのには各国の考え方があり、上記3つのうち防御(待ち伏せ)を考えて設計されているのはK1戦車だけです。
Sタンクも日本の戦車も単に標準の俯仰角を付与するために姿勢制御を用いており待ち伏せに特化した戦車ではありません。
はいどーも