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旧日本陸軍の一式自走砲(ホニII)についてなのですが。 この車両の側面図で、閉鎖機の後ろの辺り、戦闘室から突き出すように 何かが出ている(照準眼鏡のようにも見えます)ものがあるのですが、 (「日本の戦車と装甲車両」アルゴノート社P190他)無い物もあります。 また、写真でもそれが写っているものと見えないものがあるのですが、 これは何なのでしょうか? ご存じの方、教えて下さい。宜しくお願いします。 K-2 |
- 閉鎖機の後ろってのがちょっと分からないのですが、防楯天井の上に描か
れてるモノだったら照準眼鏡です。
この図のベースは「日本の戦車」の故・竹内昭氏の手によるものとの事です。
竹内氏がどのような史料を基に作図されたかは今となっては知る由もあり
ませんが、ここには九一式榴弾砲の「95式照準眼鏡(丁)」が描かれてい
ます。
九一式榴弾砲の図はグランドパワーの08年9月号やアジ歴のC01001502100
で確認してください。
また95式照準眼鏡についてはアジ歴C01001400700が参考になります。
なお、防研に残っている「試製一式十糎自走砲(砲)概説」の記述や、
現存しているホニIIの写真では九〇式野砲などに使われた「95式照準眼鏡(甲)」です。また、前述グランドパワー08年9月号の機動九一式榴弾砲も
(甲)が描かれています(写真は(丁))。
写ってない写真はどれですか?
チト車やチリ車と同じ場所で米軍に撮影されたホニII・・・
・・前期車台+切り欠きのある側面防楯、マークの消された車体・・
だったら照準眼鏡は外されてます。
上毛高原
- 回答ありがとうございます。
ただ、防楯天井の上から出ている物ではなくて、防楯の後ろ側、天井の無い
辺りの車体から何か出ている図面(写真)がありましたので。
書き方が悪かったかも知れません。
今見たら、防楯から突き出てる照準眼鏡よりもあきらかに大きいです。
う〜む、何なんだろう・・・車体の向こう側に何か別の物が置いてあって、
それが重なって見えているだけなんだろうか・・・・
K-2
- 横から失礼いたします。
揺架後端を固定するトラベリング・ロックかと思われますが。
- >>2-3
そこですか...orz
上毛高原
- 3さんのご指摘のように「試製一式十糎自走砲(砲)概説」にはこのような説
明がありあます。
「五 連結機
揺架匡後部の車体上に装着せられ運行時砲の動揺防止に供するものにして使
用の際は連結ハンドルを操作して連結桿を後方托架の重錘円孔に侵入せしめて駐定するものとす」
重量は15kgです。
上や後ろからの写真は毎日新聞社「別冊1億人の昭和史 陸軍少年兵 日本の戦史別巻7」に載ってます。
それからトラベリングロックはここだけでなく前側にもあり、米軍に接収された車両の内部写真でも確認できます。同概説の記述はこうです。
「六 固定桿
揺架匡両側に於いて車体防楯に装着せられ連結機と共に運行時の動揺防止に
供するものにして主として揺架匡合成部位の左右振動を制止するものとす
使用の際は転輪を操作して連結桿端を揺架防楯対板の円孔に侵入せしめて之を固定するものとす」
ここで便乗質問で申し訳ないのですが、「日本の大砲」やグランドパワーの
データは「試製一式十糎自走砲(砲)概説」には載ってないのですが、試製
でない制式の書類が残っているのでしょうか。
上毛高原
- トラベリングロックでしたか・・・まさか、砲尾側にもあるとは。
上毛高原様、3の方、回答ありがとうございました。
K-2