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戦車のサスペンションについて質問させていただきます。 旧日本陸軍の戦車にシーソー式サスペンションが採用されていますが スプリングが伸びる方向でショックを吸収しているのでしょうか? 九七式中戦車等の画像を見ていると、縮むようには見えないのですが・・・ ご教授よろしくお願いします。 バウムバッハ |
- スプリングが伸びる方向でショックを吸収します。
九七式中戦車の第一転輪の独立懸架装置で説明すると、
転輪が上方に上がろうとすると、てこの原理でアームがばねを前方向に引っ張りショックを吸収
転輪が下方に下がる場合は、同じくてこの原理でアームがばねを後方を押しやりショックを吸収
どちらの場合も、ばねの片側は固定状態になります。
つまり、転輪上昇時はバネ後方が固定状態でバネは前方に伸び、転輪下降時はバネ前方が固定状態でバネは後方に伸びます。
見た目は単純な横置きコイルスプリング懸架装置に見えるので、何でバネが縮んだ状態なんだ?と疑問がわくのは当然ですね。
「つる巻バネ特許式」という方式の懸架装置です。
はいどーも
- 名称が間違ってたので訂正
「アーム」を「ロッド」に読み替えてください。
はいどーも
- >はいどーも様
詳しい説明ありがとうございます。
転輪の上下どちらの動きでもバネが伸びる方向なんですね。
サスペンションのバネは縮んでショックを吸収という
イメージがあったもので、スッキリしました。
バウムバッハ
- >1.
逆です。4号のマッドフラップや米戦車砲塔ハッチのスプリングと同じに捉えられているようですね。
アームに連結されたロッドはスプリングの手前側に連結されているのではありません。スプリングを通り抜け、反対側でワッシャー状の部品で固定されています。スプリングは前後から挟み込まれた状態にあります。
従って転輪が上がる(沈む)時はスプリングは縮み、反対の時は伸びるのではなく戻ろうとしているだけです。
九七式中戦車の第二〜五転輪や九五式ハ号、軽装甲車も同じ構造です。
上毛高原