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アメリカ海軍のイージス艦がコンテナ船と衝突し、軍鑑であるイージス艦の方は、右舷中央付近が大きく破損したそうです。 軍艦が破損したことに、驚きました。 その理由は何でしょうか? (私は、次のことを考えましたが、合っているでしょうか? 1.軍鑑といえども、当り所が悪いと、破損する 2.イージス艦は、直接の戦闘を想定していない。従って、防御設備(被弾などに対する)は特に考慮されていない) park123 |
- 違う話ですが、グローウォームは軍艦ですが1回の衝突で重傷、2回目の体当たり攻撃では沈没。
また、最上は衝突で艦首がひしゃげました。
船ならそれくらいが普通の被害ということではないのでしょうか。
また、船の衝突は防御設備より船体の構造の強度のほうが大きく関わると思いますよ。
デスコン
- 早速のご回答ありがとうございました。
1.<船ならそれくらいが普通の被害>
なのですね。
2.<防御設備より船体の構造の強度のほう>
が、影響しているのですね。よくわかりました。
tak123
- 軍艦が分厚い装甲に覆われてる、なんていうのは幻想でしかありません。
現代では『ミサイルもフネもこちらに来る前に叩き潰す』のが防御の基本であり、戦隊そのものに重厚な防御を施す例はほとんどありません。
というか、二次大戦ごろでも装甲防御が充実していたのは戦艦や正規空母などごくごく一部の艦種だけです。重巡などでもそこまで分厚い装甲版は無理でしたし、軽巡駆逐なんかはほぼ無装甲でペラペラでした。ですので衝突事故で大損害、なんてのは過去にもしょっちゅう起きています。
ためしに『クイーン・メリー』、あるいは『美保関事件』で検索してみてください。
のけ
- 排水量がかなり違う上に衝突の仕方も有ったかと。
暇人
- 念のためですが、現代軍艦は防御設備が皆無だと誤解されないよう簡単に説明しておきます。
アーレイ・バーク級の場合、弾薬庫を破片防御程度のアーマープレートで守る、イージスシステムなどの重要機器はケヴラーシールドで覆う、機関室などは消火設備を充実する、といった対策になってます。
今回の事故では艦内で溺死者が出たようです。浸水に対しては区画を細かく仕切ることで対策してますが、逃げ遅れた人員は内部に閉じ込められるという事態になってしまいます。
亡くなられた兵士のご冥福をお祈りします。
合掌
超音速
- ご回答ありがとうございました。
<現代では『ミサイルもフネもこちらに来る前に叩き潰す』のが防御の基本>
なのですね。
<二次大戦ごろでも>
<軽巡駆逐なんかはほぼ無装甲でペラペラ>
だったのですね。私は、幻想を抱いていたようです。
park123
- 暇人様へ、ご回答ありがとうございました。
1.排水量は、8315トン対2万9060トンと大きく違いました。船の全体的な構造体に差があったのですね。
2. 衝突の仕方については、イージス艦は右舷中央、コンテナ船は船首左舷が破損していました。船首付近は割に頑強に作ってある。ということを読みました。
park123
- 5項の超音波様へ
<現代軍艦は防御設備が皆無だと誤解されないよう>
ですね。当然のこととはいえ、必要な各種の防護設備は考慮されているのですね。
<区画を細かく仕切ること>
が、今回は、残念ながら、裏目に出た、のかもしれませんね。
park123
- 念のため書いておくと、フィッツジェラルドの8315tは排水トン、つまり船の重さですが、ACX Crystalの29060Tは総トン、容積の単位です。したがいまして、並べても、中型の軍艦と中型の民間船が衝突した程度にしか、意味はありません。
なお、居住区、通信、機械室に浸水し7名が死亡、艦長以下3名が負傷と報道されていますが、コンテナ船は
https://www.youtube.com/watch?v=AfgpBfzMcmc
で分かるように、船首水面下が大きく前方にせり出したバルバス・バウを採用していますので、駆逐艦の水面下に大きな破孔を生じた模様です。
そして、上構の損壊部分はフェーズド・アレイ・レーダーの真下ですので、これの関連施設も損壊した可能性があります。もし、その場合、このレーダーは、このクラスをイージス艦たらしめている重要部ですので、見かけよりかなり大きな損害を受けたということになります。
また、区画を細かく区切ってある軍艦であるからこそ、この程度で済んだという見方もできます。もし、衝突したのがばら積み船であったなら、ほとんど船体幅一杯の船倉を持っていますので、水面下の破孔からの浸水で、満水になり、場合によっては沈没という可能性もあるからです。
hush
- 9のhush様へ
ご回答ありがとうございました。
1.排水トンと総トンでの比較を正しくすると
<中型の軍艦と中型の民間船が衝突>
なのですね。
2.コンテナ船は
<バルバス・バウを採用>
しているから。イージス艦は、水面下を打撃された可能性もあるのですね。
3.イージス艦は、人目につきにくい
<イージス艦たらしめている重要部>
を損傷している、可能性もあるのですね。
4.<区画を細かく区切ってある軍艦であるからこそ、この程度で済んだという見方>
もできるのですね。
大切な細かい部分も教えて頂きました。
park123
- ニューヨーク・タイムズ誌によると、艦長であるブライス・ベンソン中佐が、居眠り運転すら疑われるコンテナ船とどんどん近づいて来ているのに、どうしてブリッジ(いくら月のない深夜でも、赤い左舷灯や白色の二つのマスト灯ぐらいは見える)に居なかったのかが、一番の疑問点だそうです。
Maritime Mystery: Why a U.S. Destroyer Failed to Dodge a Cargo Ship - The New York Times
佐久間