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軍艦の蒸気機関について質問いたします。 同型艦として建造された複数の艦にはボイラーやタービンのサプライヤーが異なる例が散見されますが、こうなる(または、こうする)理由を教示いただきたく存じます。 浅学ながらで考察しました当初は軍用機開発と同様にリスクヘッジが思い当たりましたが、すでに完成している製品をチョイスするわけですのでリスクは低く、むしろ単一サプライヤーへ同一製品を複数台発注すればコスト面のメリットが出るはずです。 また、軍需産業各社への配慮やバランス取りかとも考えています。 以上よろしくお願いします。 追記。この質問はウェスティングハウスが過去関わった軍艦を調べていて思い当たりました。 DDかず |
- 単純には需要に対して単一サプライヤーの供給が間に合わない時の手段として現在でも蒸気機関に限らず
往々にして行われているものと思います
tu
- 例として建造時の「金剛」型を見ますと
「金剛」ヤーロー缶+改良パーソンズ・タービン 缶機とも毘社製
「比叡」イ号艦本缶+改良パーソンズ・タービン 缶は横須賀、機は毘社製
※ 当初はタービンを三菱長崎に発注の予定であったが、納期内に製造の自信無しとして辞退
「榛名」ヤーロー缶?+ブラウン・カーチス・タービン 缶機とも神戸川崎製
※ 川崎はブラウン・カーチス・タービンのライセンシーであったがパーソンズについては然らず
「霧島」ヤーロー缶+改良パーソンズ・タービン 缶機とも三菱長崎製
※ 三菱はパーソンズ・タービンのライセンシー
要は特許実施権の絡みが1番の理由かと
駄レス国務長官
- 艦艇機関の権威木氏の蒸気推進研究所 http://www.geocities.jp/kigiken/ の第3章3には、当時のタービン機関が特許で守られており、造船所によってライセンスが異なることが、一覧表とともに記されています。
このため、艦本式タービン、ボイラーが完成するまでは、旧日本海軍は様々なパワー・プラントを搭載せざるを得ませんでした。三菱長崎がパーソンズ式、川崎造船所がブラウン・カーティス式であったためです。また、88艦隊時には樅級に比較のためにツェリー式、ラトー式タービンを採用した艦が登場しますが、これは比較のためのようです。
hush
- すいません、重なりました。
hush
- >4.
いへいへ、おまとめ乙です
駄レス国務長官
- みなさま、ありがとうございます。長官のウエブサイトはよく拝読しており、出展部分も過去読んでいるはずですがすっかり忘れていたようです。
いただいた回答からさらなる質問をさせていただきます。
権利関係の発生有無はひとまずおくとして、タービンは完成品を仕入れるのではなく艦の建造を請け負った造船所の責任の下に製作するという理解でよろしいでしょうか。
これはボイラーも同様なのでしょうか。
ボイラーが異なるのも権利関係によるものでしょうか。
DDかず
- >6.
タービンに限らず技術移転先のレベルに応じて完成品購入、ノックダウン、設計成果購入、自社設計製造って段階を踏むんじゃないでしょうか
詳しくは○の2013.8、2014.1、2014.3、2014.7、2014.12の各号を参照のコト
駄レス国務長官
- >7
ありがとうございます。
早速入手したします。
当サイトも残り1か月を切り、リミットが定まると質問したいことが次々と出てくるのは不思議なものです。
残りわずかですが、今後ともよろしくお願いします。
DDかず