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アクティブソナーに関する質問です。 先日映画レッドオクトーバーを追えを見ていたところ、潜水艦や魚雷が接近するとともにアクティブソナーのピンもどんどん間隔が狭まっていきました。同じ演出は眼下の敵など他の映画でも見られたように記憶しています。 このように接近するとともにピンの間隔も狭く聞こえる(または可聴域でないなら受信する)、という現象は実際に起こりうるものなのでしょうか。それとも映画の完全なフィクションに過ぎないのでしょうか。 フィクションの話で申し訳ないのですがご教示ください。 kawa |
- 起こり得ると思いますよ。
以下の条件下では、接近するほどピンガ送信間隔が短くなることが判ります。
条件は2つで、
1)魚雷は目標からのエコー信号を検出するまでは次のピンガは打たないと仮定します。
また、
2)魚雷はエコー信号を検出すると、すぐに次のピンガを打つものと仮定します。
これらの仮定下で、目標〜魚雷間の距離が
a)6kmの場合
b)3kmの場合
のピンガ送信間隔を略計算してみましょう。
水中での音速を1500m/secとすると、
a)ピンガ送信間隔:(6+6)÷1.5=8sec
b)ピンガ送信間隔:(3+3)÷1.5=4sec
となり、遠距離(6km)では8秒と長かった送信間隔が、近距離(3km)では4秒と短くなっているのが判ります。
あくまで1)2)の仮定下での話ですが、この仮定が現実的かどうかの判断は各自にお任せします。
駄文失礼しました。
太助
- 魚雷のアクティブソーナーの送信パルス間隔は一般的に複数が用意されていますので魚雷が目標に近づくとパルス間隔が短くなることは普通に考えられますね。
ただ送信パルス間隔の時間に関しては実際面では数秒以下の場合が多いのではないかと思います。
送信パルス音、いわゆるピン(ping)が打たれる間隔が短くなれば、それだけ目標艦側への距離が近いと言うことですから受ける側では脅威度が大きくなります。間隔がコンマ何秒以下とかになれば、ちょっと危険な状況でしょうね。
短魚雷ではアクティブソノブイや哨戒ヘリのディッピングソーナー等で出来るだけ目標潜水艦の位置を絞って、半径数百m以内の範囲に投下することが望ましいでしょう。
短魚雷が装備するホーミングヘッドは大きさ(開口寸法)、周波数帯、送信出力の制限や海中の音響伝搬特性の影響などもありますので有効な探知距離はそんなに長くないと思います。
一方、射程や航走時間が長い潜水艦発射の長魚雷ですが、一般的には航走の大部分は発射潜水艦のパッシブソーナーと次に魚雷のパッシブソーナーの情報を基に有線誘導され、魚雷のホーミングヘッドがアクティブモードで使用されるのは雷速を高速に切り替えた最終段階のみでしょう(最後は誘導ワイヤーを切断して魚雷の自己誘導)。
長魚雷のアクティブソーナーの送信パルス間隔は短魚雷の倍程度ではないでしょうか。数秒程度だと思いますよ。
MK@2004-