678 |
戦艦の舵輪について質問なんですが 舵に物理的に(ロッドやワイヤー)でつながっているのでしょうか。 電気信号でモーター駆動ってこともないでしょうし? タイテエム |
- 「戦艦」の定義といいますか、いつの時代の艦艇を想定なさっているかが分かりませんので
なかなか答えにくいのですが、例えば第二次大戦期の日本戦艦ですと「電気信号でモーター駆動」だったようです。
モーターで水圧ポンプを動かし、その水圧でシリンダーを操作して舵を動かす「電動水圧式舵取機械」だったようですね。
一方で、帆走が残っていたころの艦艇ならば物理的につながっていた例もあるかもしれませんが、それを証明する資料はあいにく持ち合わせておりません。
Jack
- Jack様 回答ありがとうございます。
第二次大戦期で想定していました。
当時の日本の電装技術でトラブルがなかったのか疑問におもい質問しました。
冷静に考えると、赤城みたいに艦橋の位置を変更できるんだから
信号ケーブルでないとおかしいですよね。
タイテエム
- ソロモンでの「比叡」喪失時、艦尾に被弾、浸水により操舵所から退避、放棄
せざるを得なくなり「舵を流されました」に至ったと。
電気信号による表示、伝声管からの肉声指示を受けた乗員達が電動舵取装置、
あるいは巨大な舵輪を人力で回していたのだと思います。
ちなみに帆船(先代)「日本丸」「海王丸」は舵軸直上甲板に舵輪があって
ほぼ直結だと乗員に聞いた覚えがあります。
P.D
- >3
操舵所ではなく舵機室ですね
P.D
- 大和ミュージアムでの説明だと大和は電気信号として送られて電動水圧舵取機によりで舵を動かすとのことです。万が一のためにディーゼル式の油圧舵取機も予備としてあったとの説明を昔されていました。
灰色狼
- >3 >4
「比叡」の舵機室に人力で舵輪を回す応急操舵装置があったのは就役時からの
レシプロ汽機で舵機を動かしていた時で、近代改装後は従来の舵機室が「舵柄室」、
そしてその前に「舵取機室」が設けられた電動水圧式となりました。
舵取機室にある電動水圧ポンプを動かし、その水圧で舵柄室の舵柄に直結する
水圧シリンダーを管制する型式です。
そして電動ポンプに加え、舵柄室に人力による手押し式の水圧ポンプも応急用
として装備されています。
「比叡」は損傷による浸水のため、この舵取機室の電動ポンプを修理することも、
また舵柄室に入って人力ポンプを操作することもできませんでした。
なお「金剛」と「比叡」とでは元々の舵機室関連の配置が若干異なっており、
「金剛」では舵機室の前に人力操舵室があり、ここが後に舵取機室になりました。
艦船ファン
- 参考に適当なページみつけました。戦艦榛名の舵柄室の側面図掲げています。
homepage1.nifty.com/ktymtskz/JP/asolo11.htm
IWA
- >7
ご紹介のもの、電動水圧ポンプがある操舵機室がなく、かつ人力操舵用の大きな
舵輪が描かれており、したがって操舵関係は就役時からの古いレシプロのままに
なっていますね。
それに解説も間違っています。 「比叡」にも舵柄室に水圧シリンダーを動かす
人力ポンプが装備されています。
もっとも、おそらくご紹介のサイトの同図は「日本海軍艦艇図面集」収録のもの
に基づいたと思われますが、なぜ同書にある改装後の「金剛」「霧島」の図面で
説明していないのか判りませんが。
艦船ファン