671 軍艦って技術の進歩とともに戦闘的部分以外、例えば居住性なども昔に比べ進化してるのでしょうか?
武器の威力も命中精度なども太平洋戦争時よりはかばり向上してるイメージあるのですが、衣食住、娯楽などの生活的部分もマシになってるんでしょうか?
アロウズ

  1.  御質問がどこの国のいつの時代のことなのかが分かりませんので、回答のしようがありません。
     ただ、仮に、旧日本海軍と海上自衛隊を比較すると、乗員の居住性は格段に向上しています。これは、ハンモックだったのが3段ベッドに、さらには2段ベッドになりつつあることを考えても確かでしょう。
     もっとも、海軍では艦隊司令長官が軍楽隊の演奏付で豪華な食事をしていたわけですが、自衛隊の司令官がそのようなことをしているわけではありません。したがって、その点では退化したと考えることもできます。また、士官の食事も、海上自衛隊の場合、内容は科員と同じですが、海軍士官の場合、昼は洋食のフルコース、夜は本格和食であったわけです。したがって、金曜日はカレーであるというのが海軍の伝統であるといわれておりますが、これは兵員にしか当てはまらないということになります。
     したがいまして、国や時代だけでなく、兵員と士官と分けて考える必要があると思われますが、日本の場合、概ね、上記のような流れになるのではと思っております。
     ただし、私が幼年期を過ごした1960年代、日本はまだ貧しくて、靴下に接ぎが当たっているのが普通でしたが、今、そのような生活をされている方はほとんどおられないと思いますし、クーラーやTVを使わない生活をしている人も、私のような物好きぐらいではないかと思います。また、戦前においては、不作になると女の子を売らないといけないというような状況になるということもありました。したがって、兵員になって初めて食事が充分にできると感じた人も多かったわけです。しかし、そのような一般の生活の向上と同じだけ、自衛隊の生活が向上しているかというと疑問であり、満足度の点においてはどうなのだろうかということになると思われます。
     
    hush

  2. hushさんありがとうございます。
    戦前戦後の日本で比較したかったのですが言葉足らずで申し訳ありませんでした。
    おっしゃるとおり生活水準の向上などにより満足度としては簡単に比較出来ないようですが、兵員全般の生活は良くなっているようですね。
    アロウズ

  3. 明らかに一般の生活の向上が艦内の居住性向上に貢献している部分として、洗濯が挙げられるかと思います。

     帝国海軍ではオスタップと洗濯板、干すのは前甲板に物干し台を置いて綱を渡し、その綱に洗濯ストップという紐で衣類を括り付けて干していました。
     (その様子は高橋孟「海軍めしたき物語」に挿絵で載っております)

     一方海上自衛隊では、家庭用の洗濯機や大型乾燥機が艦内に置いてあります。
     (護衛艦「やまゆき」で2008年に撮影した写真を保存しておりますので、ご覧になりたければ提供いたします)
    Jack


Back