637 戦艦大和と武蔵について、以前から疑問に思っている点を質問させていただきます。
大和と武蔵は「魚雷を10発喰らっても平気で、絶対に沈まないようにできている。」
などと書かれていた書物を読んだ記憶があります。
しかし現実には10発程度の魚雷で傾いています。
全然平気ではありませんでした。
おまけに大和は転覆しています。
なぜなのでしょうか?
理由を考えてみました。
・実は嘘で兵士の士気を高めるために大げさに宣伝した。
・設計ミスとか施工不良とかの不具合だった。
・米軍の魚雷が大和級の設計の想定以上に強力だった。
・魚雷ではなく実は爆弾でやられていた。

真相はいかに?よろしくお願いします。
似非ハンター

  1. もともと「魚雷10発受けても平気、その程度では絶対に沈まない」などという仕様で作られていません。

    ・命中魚雷1:直ちに対策して戦闘を続行できる。
    ・同一舷に命中魚雷2:一時的に戦列を離れるかもしれないが、対策後戦列に復帰できること。
    ・同一舷に命中魚雷3:当然戦列を離れるだろうが、対策を取って復帰できること。
    ・同一舷に命中魚雷4:戦闘続行不能になるかもしれないが沈まないこと。
    ・同一舷に命中魚雷5発以上:想定外(沈没やむなし)

    (注:魚雷の設定は炸薬量350KG)

    史実の戦艦「大和」「武蔵」は設計上の想定を超え、よくあそこまで持ちこたえたというのが正しいと思います。
    Ranchan

  2. 1.設計時に想定した魚雷の爆薬量は350kgといわれていますが、これはTNTを基準としたものであり、実際の爆薬量はTNT換算(猛度)でそれ以上であった(航空魚雷でも400kg以上)。
    2.舷側の装甲は上下に別れているが、その接合部の固定を付合せでなくリベットのセン断に依った。これは、ある程度は設計あるいは計画の見積もりが甘かったと思います。
    3.信濃の場合にはさらに、(略同一箇所に大型の魚雷が複数命中したこともあり)舷側側の機関室のタービン関係のため設置されていた横方向の梁が大きく内側に動いてさらに内側の機関室との隔壁を壊した(従って、主機がディーゼルであったなら、助かっていた可能性が高い)。
    以上の1と2は、世界の艦船(1987年から1988年頃の元造船官の回想)によります。
    3は、昭和50年頃の日本舶用機関学会誌における元造機関係者の回想。
    4.その他、主に大砲の弾を中心として防御を考え、水中防御に対する認識が甘かった。例えば、(結果論ですが)溶接の採用を極力さけ、水中防御区画の長さが短過ぎました(信濃では、多少改善されています)。
    UK

  3. コメントありがとうございます。
    なるほど。子供の頃に読んだ戦艦大和武蔵の本の謎が解けました。
    「あれ?本の冒頭で魚雷10発喰らっても平気って書いてあったはずなのに、
    何で魚雷で沈むの?」とずっと疑問でした。

    先日、朝のNHKニュースで武蔵沈没時の生存者が「この船は浮沈戦艦で魚雷では沈まない。と言われていた」と証言していましたが、
    浮沈戦艦というのは、大げさに宣伝したのが真相なんでしょうかね。

    似非ハンター


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