620 |
光人社NF文庫の「防空艦―航空機に対する有効な兵器となりえたか」を読んで、高角砲の運用法についての疑問が残りましたので、質問させていただきます。本来なら、著書に直接たずねるのが筋だと思いますが、質問のソースがこのサイトだったと思いますので、こちらにまずお尋ねさせていただきました。 光人社NF文庫の「防空艦―航空機に対する有効な兵器となりえたか」では、単に一門あたりの最大発射速度と高角砲の門数を乗じて、日米の一防空艦の時間当たりの発射弾数を比較しておりました。 ウィキにも「揚弾筒の能力が1門当たり毎分15発」のため「毎分15発を目標として訓練を積んでおり」とあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E4%BA%94%E5%8F%A3%E5%BE%84%E4%B9%9D%E5%85%AB%E5%BC%8F%E4%B8%80%E3%80%87%E7%B3%8E%E9%AB%98%E8%A7%92%E7%A0%B2 しかしこのサイトに、六五口径九八式一〇糎高角砲は九四式高射装置がジャイロ安定されていないため、艦のゆれにしたがって、1発づつ発射していたときされていたと思います(ログでてきません)。 実戦での日本の防空艦の発射速度は、本当はどのくらいで、艦のゆれに対しては、どのように対処していたのか、教えていただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。 佐久間多聞 |
- ジャイロ安定はしてないけど人力で安定させられます
でも高射装置が安定しても、砲は安定してないので、高射装置からの指針は砲からみると動揺と目標の動きの2つの要素で揺れ動くことになります。この問題は他国でも同様で、射撃装置に自動で追従できる(いわゆるリモート式)の砲や、砲のほうもジャイロスタビライズされるまでは、どこでも動揺の影響から不揃いな射撃になりやすかったようです。
なお戦前の演習では12.7糎高角砲で大体毎分10発前後の射撃速度だったようです(平均値ですからもっと早い場合も遅い場合もあるでしょう)
SUDO
- SUDO様、ご丁寧なレスをいただき、有難うございました。
主砲の射撃手なら、人力で艦のゆれに合わせて正確に撃つのは、なんとか創造できるのですが、高角砲での人力の安定での、高速射撃については、まったくイメージがわきません。具体的にどうやったら、毎分15発程度撃っていたのか、わかる資料を教えていただければ幸いです。
お返事が遅くなって申し訳ございません。
この著者については、よく存じませんが、戦前からジャイロ安定されていた米海軍と単純に発射弾数/時間を比較したり、VT信管がいまや時代遅れなど、少し疑問も持っております。
佐久間多聞
- 肝心のログが見当たらないのですが、以前このサイトのどこかで、秋月型防空艦は、艦のゆれにあわせて、一発ずつ発射していたとのコメントが、重鎮の常連の方から投稿されていたように記憶しているのですが、私の勘違いでしょうか?もしその常連の博識の方がお読みでしたら、再度、そのふねのゆらぎにあわせての発射(?)の方法を、詳しく教えていただければ幸いです。
自分でもしらべてみたのですが、帝国海軍の高角砲の射撃管制における「人力での安定」や「船の動揺に合わせて発射」についての具体的な方法が全くわかりませんので、なにとぞ宜しくご指導のほど、お願い申しあげます。
佐久間多聞