597 どうしてドイツは独ソ戦前に戦艦ビスマルクの設計図をソ連に売ったのですか?
ぶちゃー

  1.  このあたり詳しくないのですが、どなたもお答えにならないようですので、呼び水程度に書かせて戴きます。
     http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001981.html を拝見しておりますと、ドイツ側の認識としては、ソ連の新戦艦建造には6年はかかるとなっております。このレーダーの発言、実はもとの発言がどのようなものか存じていないのですが、これがビスマルクの設計図に基づくものであるとしても、能力の劣ったものしか建造できないという意味合いにも取れます。
     御存知かと思いますが、当時のドイツ海軍の建艦計画には、16インチ砲8門を搭載するH型戦艦が含まれており、一部は、すでに起工されています。したがって、1939年の6年後の45年にソ連の新戦艦が竣工したとしても、その頃にはドイツ側にはもっと有力な戦艦数隻が就役していることになります。
     この彼我の関係の上に、砲の生産はドイツに委託しているわけですから、開戦となれば引渡されません。あわよくば、建造中の船体を奪取してぐらい考えていたかもしれません。
     
    hush

  2. 小生の知っている限りでは、当時のソ連は海軍の大拡張計画を立てており、その実現に邁進中でした。さらに、その最中にフッドがビスマークに撃沈されました。このため、参考にするためか何かでソ連がドイツに図面を売ってくれといったようです。ドイツとしては、もう対ソ戦を決意しており、直ぐかたをつける(勝利する)心算だったので、売ったところで実害は無いし、売ってソ連の歓心をかう、あるいは油断させる心算ではなかったかと思います。なお、この頃、ソ連は艦船についてはイタリーから技術導入をしており、独ソ不可侵条約を締結しているかつイタリーの同盟国であるドイツからも技術導入を図るのは特に問題ではなかったと思います。また、当時の兵器は目で見える事項、ハードが主であり、電子技術に関する事項が主である今日とは異なっています。このため、兵器に関する技術の売却、輸入の環境が現在と違うこともあると思います。但し、あくまでも私見です。
    UK


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