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日本海軍は装甲空母大鳳・信濃を建造しましたが潜水艦の魚雷にあえなく沈んでいます。 装甲空母の装甲は対爆弾のものであって魚雷には意味のないものなのでしょうか? ばこうめん |
- 装甲空母の装甲は飛行甲板に貼られたものですから水線下の爆発に対しては効果がありません
駄レス国務長官
- いくら装甲があって、かつ装甲で耐えうる程度の爆発威力であっても、水中で爆発があると装甲は一度圧力で内側に押され、その後反力等で自然に戻るのですが、この時の変形でコーキング(鋼板同士の接合部をホめて水密する処理)が駄目になってしまいます。装甲が破られなくても装甲や鋼板の継ぎ目から浸水が始まってしまいます。
したがって、十分な装甲があっても魚雷・爆雷・機雷その他至近弾等による浸水を完全に防ぐことはできません。
仮に装甲だけで魚雷等による浸水を防ごうと思ったら、想定される爆圧でも弾性変形すらしないほどの分厚い装甲を施すか、装甲板同士を溶接して継ぎ目を無くすかしないと駄目でしょう。しかし、そのどちらの方法も現実的ではありません。
信濃の沈没は装甲の有無の問題ではなく、浸水に対処できるだけのダメコン要員が乗っていなかったのが原因です。信濃沈没を例に出して装甲空母の装甲の有用性等を云々するのは不適当でしょう。
おうる
- 「信濃」の場合、攻撃した米潜「アーチャーフィッシュ」のエンライト艦長の証言によれば、空母相手には比較的浅い部分を狙ったほうが転覆させやすいという経験則から、魚雷は水深3mに調整されていたらしいです。実際にその深度で当たったとすれば、魚雷はバルジ(魚雷防御のための両舷側の膨らみ)上部の比較的薄い部分に命中したことになります。
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