512 日本海軍の艦艇や兵器は、終戦間際こそ戦時急造として曲線を極力減らした簡略化が増えますが、戦前において(結果的にでも)曲線を多用した意匠に拘った理由はあるのでしょうか。
素人目にも曲線の方が強度が高そうな気はしますが、直線的な意匠で製造コストを下げて、数を揃えた方が戦力的に良かったのではと思えて仕方がありません。
秋月型を例にしても、船体などを簡略化した冬月以降もそれによる性能低下は無視できる程度だったと言われているらしいので疑問に思った次第です。
ひよっ子

  1. 私見ですが、設計に曲線ではなく直線を採用しなかったのは戦時ではなく急造の必要がなかったため、また軍縮条約により多くの隻数を建造することができなかった(必要ではなかった)ためだと思います。
    クッキー

  2. 特型駆逐艦などのタンブルホームは、舷側を垂直にすると復原力過大となり動揺が増大するのを防ぐためで、若干の上部重量軽減の効果を併せ持ちます
    またタンブルホームを付けることにより甲板に波が上がりやすくなるので、船体上縁にフレアを付けて波を返すようにしてます
    駄レス国務長官

  3. 私も駄レス国務長官さまの意見と同感です。

    クッキー

  4. 平面と平面が合わさるところは角になりますが、水中部分で角があると、そこで渦が発生して抵抗源となります。

    水上部分でも、角の部分は外力によって挫けやすいです。
    例えば、衝突して来る波浪の衝撃を考えなければなりません。
    そうした「長期使用していればいつか起こるかもしれない可能性」に備えるのをもう省こうとしたのが、直線的な戦時設計です。



  5. 皆様、早々の回答ありがとうございます。
    僕が一例として秋月型と冬月型の船体形状を挙げた事もあると思いますが、各種艤装品の場合も、「長期使用を考慮した設計」=「曲線的設計」と考えてよろしいでしょうか?
    ひよっ子

  6. シャープエッジは人体を傷つけますし、シャープコーナーは応力集中により破壊の要因となりますので、適宜面取りをしたりアールを付けるのは設計常識の範疇ではないでしょうか
    駄レス国務長官

  7. 「長期使用を考慮した設計」=「曲線的設計」ということで特に位置づけるよりも、
    そうじゃない設計=消耗品扱いされても仕方ない一般的でないもの、
    ということだと思います。



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