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ダニエルズ・プランのサウス・ダコタ級が設計段階において前級のコロラド級よりも装甲を減らしたというのは本当でしょうか? 米海軍関係者はコロラド級の装甲を過大だという見解を示していたとも聞きますが、コロラド級の装甲は前級のテネシー級と同じだったと記憶しています。 14インチ砲戦艦の装甲しか持たない16インチ砲戦艦の防御が過大……矛盾している様に思えてしまいます。 米海軍関係者をして過大ではないかとされたコロラド級の装甲は船体のどの部分を指しての事なのでしょうか? サウス・ダコタ級では、その部分を削ってしまって果たして本当に大丈夫だったのでしょうか? Tori−ten |
- オーシカ先生に解説していただくのがベストと思いますけどご多忙のようなので・・・
まずコロラド級は前級のテネシー級に対して舷側装甲を機関区画側面のみ14inより16inに増厚してます(電気推進のため舷側近くに缶室を並べた)
なので過大と判定されるとすればまず当該部分と思われます
本題のダニエルダコタ級ですが、機関区画が相応に伸びたため、装甲重量の増大を嫌って舷側装甲を13.5inとしたのが最大の相違点じゃないでしょうか
>果たして本当に大丈夫だったのでしょうか?
それは実戦を経てみないと何とも
ですが艦艇の防御は直接防御(敵弾貫徹防止)と間接防御(被害極限)と相まって効果を期待するものですんで、それら(建造費含め)を勘案して決定したんじゃないでしょうか
(ダニエルダコタ級で言えば片舷6缶室の一つや二つやられても生存可能)
駄レス国務長官
- ×被害極限
↓
○被害局限
駄レス国務長官
- コロラド級の舷側主水線装甲帯は、計画時に様々な案が検討された影響もあって、計画決定の当時から「テネシー級より増厚された」とするものが多いですが、実際には原型となったテネシー級から変更されず全域13.5インチ(343o)です(最終的に承認された案が「テネシー級の同型艦に新型主砲を載せた艦とする」ですしね)。
さて、「コロラド級よりサウス・ダコタ(BB-49)級の方が装甲が薄い」というのも、その計画時代に元をたどれる話で、当時から「コロラド級の舷側装甲18inをサウス・ダコタ級では16in(実際にはこちらも13.5インチ)に減らす」という話が伝わってきています。お題の話はこれを指しているものかと思います。
なお、現実のサウス・ダコタ級では、主要部分の装甲でコロラド級に明確に劣る点はありません。
大塚好古
- オーシカ先生チース!
ぐにゃ
- 皆様、解答本当にありがとうございました!
確かに、ダニエルズ版のサウス・ダコタ級は実際には完成していないので、計画・設計段階の話になりますよね。
サウス・ダコタ級はダニエルズ計画の本命なので、コロラド級と同じ装甲で大丈夫なのか?と常々疑問に思っておりましたが、胸のつかえが取れた想いです。
Tori−ten