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多段式空母について質問があります 赤城や加賀等は最初3段式甲板で後に1段に改めたことは有名ですね よく目にする理由は「艦載機の発艦距離が足りなくなった」とのことなんですが カタパルトの発達で再び多段式空母を作るという案はどこの国も無かったのでしょうか? 特にアメリカは護衛空母にカタパルトを標準搭載しているので技術的に問題なさそうですし 発艦と着艦を別々に行え、エレベーターを使った発艦作業が無くなる等の利点は大きいと思うのですが PlanB |
- 多段で同時に発艦するのは如何にも危険で、現実的な運用法ではありませんが、同時に発艦しないのなら、多段式にする利点はなくなってしまうように思います。(最上甲板が被弾しても、中またはその下から発艦できることはあるかもしれませんが。)
火薬式カタパルトと違って、スチーム式カタパルトなら連続発艦も可能ですから、全通飛行甲板でも多数機の発艦時間の短縮は問題にならないでしょうし、発艦は前部で、着艦は後部の制動索により飛行甲板の後部で行い、クラッシュバリケードで仕切っているので、米軍は発着艦を同時に行っていたのではなかったかな。
多段式のデメリットは、最上段の飛行甲板長が短くなることと、フライトデッキ・クルーやその他の限りあるリソースを、各甲板に物理的に分離せざるを得なくなる点だと思います。
平山
- 油圧カタパルトを実用化した大戦時のアメリカの空母の場合は、基本構造が格納庫一層式で、早くから搭載機の甲板係留を基本としてました。多段式にすると、ただでさえ少ない格納庫スペースをさらに削ることになります。
一方でイギリスの場合は、早くから飛行甲板に装甲強度を持たせる設計思想に進んだ上に、海の荒れる北大西洋での運用を考え、エンクローズドバウを採用していきました。これも多段式空母とは相容れない方向性です。
大戦時、空母を地力開発し運用した国は日英米の3か国であり、日本は油圧カタパルトを持っていませんでした。つまり日本の空母では、より長い滑走距離が必要であり、多段式空母はありえません。
また戦後、ジェット機の時代になってより効率的に飛行甲板を使えるように工夫されたアングルドデッキが登場したことで、多段式空母の可能性は完全に消さられたのだと思います。
PAN
- 斜め甲板とは、多段甲板では上下に配列されている飛行甲板を、前後に配列したものだ?
敢て斜めではなく多段式にするメリットがあるなら潜水空母かな。
上段の着艦甲板は潜水艦の外殻の上面で、前方のバウ直後の着艦甲板直前部に艦上機(艦載機に非ず)が斜め下から飛び出す開口部がある。着艦甲板正面は空いているので離昇と着艦の再試行が可能。
下段の発艦甲板は殻の中にあり、スキージャンプの様に上に反っており艦上機を上面の着艦甲板直前部の開口部から飛び出させる。出来れば反り面に沿わさせられるカタパルトを設ける。
ガーレガミロン!)w
にも。
- 下段の発艦甲板は殻の中にありと書きましたが、発艦甲板が外殻の中内殻の外にあるのか、内殻の中にあるのか。
格納庫を発艦甲板とは別に設け、発艦甲板は潜水時には浸水させるのがより確実なのでしょうが。艦上機離艦時の排気対策もあるし
にも。
- スチーム式カタパルトの実用化は第二次大戦には間に合ってませんでしたね。うっかりしてました。
平山
- エセックス級は格納庫からカタパルトで発進させられます。hangar catapultでググってみると幸せになれるかとw
SUDO
- SUDO様
ハンガーカタパルトは聞いたことがあったのですが、てっきり重巡などに積んでいた火薬式の流用なのかと思っておりました。これ、H-2型の油圧式を使っていたのですね。
ただ早期に撤去されたようで、射出能力不足から、実用性は低かったということでしょうか?
PAN
- 戦後直ぐ計画された「ユナイテッド・ステーツ」は艦首側格納庫内に前方斜めに向けて設置されている油圧式カタパルトから射出できるようですね
http://www.warbirds.jp/kakuki/kyosaku/17kan/unitedsate.html
にも。
- >>8
架空艦を出してどうするんですか……。
現実に計画されたユナイテッド・ステーツは艦首に2基と艦中央部やや後部寄りに逆ハの字型にカタパルト装備予定でした。
ユナイテッドステーツ、空母で画像検索すればいくらでも出てきます。
薩摩
- 今ではアングルドデッキが主流で多段式空母の出る幕が無いのは分るのですが
アングルドデッキが出るまでにそういった案は無かったのかと思いまして質問しました
皆様の回答を見るに、従来とは違った形で多段式のメリットを得ようとあれこれやっているわけですね
特にエセックス級で格納庫から直にカタパルトで発進できるというのは初めて知りました
回答してくださった皆様。ありがとうございました
PlanB