418 |
福井静夫氏の著作で、改阿賀野型軽巡洋艦は阿賀野型系巡洋艦の15センチ艦首主砲2砲塔、艦尾15センチ主砲塔1砲塔から、水雷戦隊の先頭に立って突撃を支援するべく。 艦首15センチ主砲塔3砲塔、艦尾主砲塔1砲塔という変則配置での計画が進められたという話を聞いた様な覚えがあるのですが、手持ちの改阿賀野型系巡洋艦のガレージキットでは常識的な艦首2主砲塔、艦尾2主砲塔となっています。 是はやはり艦の重量バランスや射法上の問題によって、アグレッシブな配置から常識的な配置に設計変更されたと言うことなのでしょうか? やはりこのような ヴェトミン |
- 一般的に新しい艦型の決定に際しては複数原案を比較検討して一本化した後に具体設計に掛かるものですから、常識的な配置に設計変更されたと言うより、かかる変則配置は比較的初期の段階で排除されたんじゃないでしょうか
駄レス国務長官
- 丸五、丸六計画艦でありポシャった建艦計画の艦なので詳細設計までは進んでいない訳ですが、>1で言われている様に艦型決定の初期段階で変則的な艦型は没ったのではないかと。
改阿賀野型の主題は、40kt時代を迎える駆逐艦で編成される水雷戦隊旗艦に耐える高速(37.5kt)の発揮ですから、変に艦型で冒険する事よりも、オーソドックスな艦型で高速力を狙ったとも言えます。
又、改阿賀野型は丸五計画で5隻の建造を予定していましたが、水雷戦隊旗艦は1隻だけの充当であり、残りの4隻は一個戦隊を組んで、主力水上砲戦部隊の直衛任務に着く事なっていました。そうなると、水雷戦隊旗艦とは異なる任務となり、前方砲力だけ突出した艦型でなくオーソドックスな艦型が選ばれたと言えるかもしれません。
伸
- 駄レス国務長官様、伸様、遅ればせながら解答有り難う御座いました。福井氏の著作中の記述は複数検討された試案の中で最もラディカルな案の例として紹介されていたのかも知れません。
残念なことに福井氏の原本を手放してしまったので確認出来ないのが残念ですが、また日本巡洋艦史を入手した時に確認してみたいと思います。
お二方の真摯な解答、本当に有り難う御座いました。
ヴェトミン