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機関のシフト配置のことで伺います。 以下URLに http://yukikaze.soregashi.com/yomoyamaindex/y_syuki.htm >想像した基本的なレイアウトですが、これなら一部の「機関室」に被弾しても二軸航行が可能になります。(同調装置は無いのが普通の様です) とあります。 同調装置がなければ艦は片肺航行となり進路を自由に取れなくなり意味がないと思うのですが。 何故「同調装置は無いのが普通」なのですか? それからシフト配置にしなくても機関部に縦隔壁をすればよいと思うのですが、そうしなかったのは片舷浸水を嫌ったからでしょうか? NEC |
- 「同調装置」なるモノを生まれて初めて知りました(笑)
まずは想像図などではなく実物の図面を沢山見るコトをオススメします
>同調装置がなければ艦は片肺航行となり進路を自由に取れなくなり意味がないと思うのですが。
フネには舵と云うモノが有りますので適当に当て舵をすれば片肺でも進路を保つコトが出来ます
>何故「同調装置は無いのが普通」なのですか?
舵が故障するコトも有りますので、そんなトキは左右推進器の回転数を加減するコトで進路を保ちます
また故障してなくとも左右推進器の回転方向を逆にするコトで旋回半径を小さく出来ます(離岸/接岸時などに便利)
あとフネは水に浮かばなくてはなりませんので余分な重量はなるたけ載せないようにするコトが肝要です(複雑な装置は故障の確率も高まります)
>そうしなかったのは片舷浸水を嫌ったからでしょうか?
そうです
実際に転覆した例が有りますし、転覆しないまでも傾斜が大きくなれば戦闘に差し支えが生じます
駄レス国務長官
- う〜む、「艦 シフト配置 同調装置」で検索しても関係ありそうなのは上記URLだけですね。もしかしたら存在しないのかも…。
それから舵の当て方で片肺でも航行できるのですね。
駄レス国務長官さん 回答いただきありがとうごさいます。
>左右推進器の回転方向を逆にするコトで旋回半径を小さく出来ます(離岸/接岸時などに便利)
普通、艦の推進軸は左右を逆回転にして進みますが、“旋回半径を小さく”とは片方のプロペラ水流が前向きになるように、片方の水流は後ろ向きになるようにして戦車の信地旋回・超信地旋回のように方向転換するイメージで良いのでしょうか?
NEC
- >2.
>普通、艦の推進軸は左右を逆回転にして進みますが、“旋回半径を小さく”とは片方のプロペラ水流が前向きになるように、片方の水流は後ろ向きになるようにして戦車の信地旋回・超信地旋回のように方向転換するイメージで良いのでしょうか?
そうです
小職の書き方が悪かったですね、失礼
駄レス国務長官
- 了解しました。 回答ありがとうごさいます。
NEC
- NEC様、駄レス閣下、他皆様へ
便乗質問、お赦しください。
シフト配置では、NEC様ご紹介のサイトの概念図のように、前後のユニット間で蒸気のクロス供給を可能にしているのが普通でしょうか? 可能だとしてそれによって航行力を維持した実戦例はあるのでしょうか?
素人考えでは、後部の缶から前部の主機への蒸気の供給は、可能だと思いますが、前部の缶から後部の主機への供給となると長大な蒸気管が必要で、相応に困難ではないかと愚考します。
さらに実戦でそれが必要になる状況というのは、途中の区画が応急修理も不可能なレベルでグシャ壊れになっているはずで、そこを通る蒸気管も一緒に破断しているのが普通ではないかと思いますがいかがでしょうか?
10.5.06.1:31記
NG151/20
- >5.
>前後のユニット間で蒸気のクロス供給を可能にしているのが普通でしょうか?
シフト配置であるなしにかかわらず、すべての主缶はすべての主機に対して蒸気供給を可能とするのが普通です
>可能だとしてそれによって航行力を維持した実戦例はあるのでしょうか?
個々については知りません
がイザと言うトキに「出来る」と「出来ない」とでは天地の差が有ります
>前部の缶から後部の主機への供給となると長大な蒸気管が必要で、相応に困難ではないかと愚考します。
その図で前部機械室と後部缶室を前後入れ替えても蒸気管の長さは同じでしょ
>途中の区画が応急修理も不可能なレベルでグシャ壊れになっているはずで、そこを通る蒸気管も一緒に破断しているのが普通ではないかと思いますがいかがでしょうか?
被害パターンにもイロイロ有りますから、たとえば中央2室の浸水によって前部主機と後部主缶が運転不能となっても天井付近にある主蒸気管は健在の場合も有ると思います
ようは全軸停止の可能性をなるたけ減らすコトが生存性増大につながると思いますがいかがでしょうか?
駄レス国務長官
- >実戦例
アッツ沖海戦時のベイリーを初めとして、大戦時の米駆逐艦では類似の事例が報告された例が散見されます。
大塚好古
- >7.
(--)/
これ ↓ 見るとベイリーDD-492の被害は前部缶室と前部機械室のようですケド
http://ussslcca25.com/uss_bailey.htm
http://www.microworks.net/pacific/battles/kommandorski_islands.htm
前部機械室と後部缶室に被害を生じて前部缶室と後部機械室とで生還した事例をご紹介いただけると有難いです
駄レス国務長官
- >8
あれれ、昔見た資料が間違っていたのか。記憶で書くモンじゃないですね。ご指摘感謝です&間違っていて済みません。
前部缶室が浸水、前部機械室も損害を受けたが機械は動くので、避退中に蒸気系統のクロス接続を可能として後部缶室の蒸気を前後の機械室に送り、二軸推進で帰ったキアニーの例は近いような気もするけど、これも前提から外れてますね。
もうちょっと良い例がないか、後日また探してみます。
大塚好古
- 駄レス閣下、大塚好古様
詳細なご回答ありがとうございます。
返事が遅れて申し訳ありません。仕事が多忙を極め、ROMもままならない状態でした。
>シフト配置であるなしにかかわらず、すべての主缶はすべての主機に対して
>蒸気供給を可能とするのが普通です
そうだったのですか。
私としては、動力確保上はそうなのではと思いつつも、
>全機関と配管が接続していると、被弾時に閉鎖が間に合わないと海水が流入したり
>(適切な例ではないかもしれませんが、ドッカーバンクの海戦の英戦艦獅子号の例)、
>逆に蒸気が漏れたりして航行力喪失につながる危険も生じるのでは
と考え、リスク分散を重視するシフト配置では、蒸気の相互供給はしていないのでは、とも思っていました。また一つ蒙が開けました。
>ようは全軸停止の可能性をなるたけ減らすコトが
>生存性増大につながると思いますがいかがでしょうか?
全軸停止=全動力の喪失で、消火も排水もできなくなるわけですから、当然ですね。
>前部機械室も損害を受けたが機械は動くので、避退中に蒸気系統のクロス接続を可能として
考えてみれば、飛行甲板の大穴とか、魚雷による大破口も応急修理で塞げるのだから、切れた蒸気管の再接合も充分に可能なんですね。
>もうちょっと良い例がないか、後日また探してみます。
素人の愚問、珍問にお時間を割いていただくのも心苦しいものがあります。大塚様の本業に差し障りがない範囲でかまいませんので、よろしくお願いします。
10.5.31.23:20記
NG151/20拝
NG151/20@疲労困憊