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軍艦での採用例があるかどうか知りませんが、ポッド推進について質問です。 推進機自体が向きを変える事が出来るので舵が必要ないというのがポッド型推進の特徴です。 舵は軍艦にとってアキレス腱であり、戦艦ビスマルクや比叡は操舵不能に陥ったがために喪われています。舵が向きを変えたまま操舵不能になった艦船は、たとえ戦時でなくとも曳航できない(非常に困難)と聞いています。 もし、ポッド推進船が彼女らと同様に操舵不能状態に陥った場合、曳航は可能なのでしょうか? 舵が無いとは言え傾いた状態のプロペラが存在していると、気流がローターを回して揚力を得て飛行するオートジャイロのように、水流の影響でスクリュープロペラが舵のように水流を曲げてしまって船体が左右に流されて、ポッド推進以外の船同様に曳航できなかったりするんじゃないかと疑問に思い、質問させていただく次第です。 おうる |
- 曳航は可能ではないでしょうか。
軍艦を軍艦で曳航する場合は、詳しく存じませんが、曳航式バージではタグボートが二隻前後に付き前が曳きながら、後ろが左右に押したり曳いたりしています。
軍艦の場合、一隻が前で曳き、二隻が後ろで左右に曳きながら(軍艦では押せませんから)ならば可能ではないでしょうか。
戦時に一隻の救難のため、三隻も戦列を離れるのは?
としろう
- 仏海軍ミストラル級強襲揚陸艦はPOD推進器を採用しています。
ポッド推進器を装備した船舶で特にポッド推進器1基を装備した船舶は
保針性能が悪くなる傾向があります。
保針性能の改善を目的にするのであれば、船尾に補助舵を装備すれ
ば(どっちみち曳航するのですから)ある程度は改善されます。また2軸
以上であれば浸水や火災による発電機故障によるトータル・ブラックアウト
でも起こさない限り1器は使えるはずです。
それに緊急曳航時にはシミュレーションもできますし、まったく曳航が不
可能というのはよほど海況が悪いとか本船の状態が悪いのでなければ
考えにくいと思いますが。
RNR
- 舵のある普通の船舶と比較して舵の無いポッド推進船の場合、操舵不能状態でも曳航作業性はそれほど改善しないのではないか?という疑問だったのですが、そもそも舵のある普通の船舶であっても、操舵不能状態での曳航作業性はそれほど悪化しないと考えてよいのでしょうか?
ありがとうございました。
おうる