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大和の副砲について質問です。 十五糎五 三連装砲塔は優秀な艦載砲と聞いているのですが、大和が主役じゃない架空戦記で、高確率で弱点として紹介され・・・高確率で命中してえらい目に会う・・・下手すると撃沈されてしまう事の多い代物です。 ぶっちゃけ、大和級に搭載して役に立つものなの? 旋回性能を諦めて装甲を厚くする選択肢は、無かったの? 本当に、優秀な砲なの? 教えて下さい。 hanp |
- 大砲として優秀であることと、戦艦に乗せる砲塔としてのデキは全く別のものです。
そして15.5糎砲自体は優秀と言っても良い代物です。
また副砲の防御性能は基本的に問題ありません。強力な砲弾・爆弾の直撃を受けたら壊れてしまうというのは、ほぼ全ての戦艦副砲に共通することで、大和の副砲だけが特別ではありません。
そして、大概の戦艦は、副砲塔が吹っ飛ばされたからといって、それが直接に艦艇の死命を制するような事態が起きないような構造になっており、これは大和も例外ではありません。
つまり、大和の副砲に直撃弾が発生して、それが命取りになって大和が沈むというようなストーリーは、ごく一般的に破壊プロセスが進む場合にはまず起こることが無いものです。
また大和の副砲塔の装甲を強化しても、大型爆弾や戦艦主砲に耐えられるほどのものは難しいでしょう。ならば壊されても船が沈むようなことにならないように作っておけば、直撃が出ない限り変わらないわけで、わざわざ重装甲にする必要もありません。
SUDO
- ああ
ああ
- >ぶっちゃけ、大和級に搭載して役に立つものなの?
巡洋艦以下の軽艦艇兵力数でアメリカに劣る日本戦艦部隊は、第二艦隊及び第一水雷戦隊が確実に米側の軽艦艇の突撃を食い止めてくれるという確信を持ちづらかったのです。高角砲でも水上艦艇への射撃はできますが、口径から短時間に致命傷を与えづらいと考えられ、別に巡洋艦クラスの砲を副砲として搭載したわけです。搭載して役に立つというか、当然搭載すべきものとされたわけです。
これは日本海軍だけの話ではなく、ドイツ、イタリア、ソ連など仮想敵国が自側より兵力が優っている国の戦艦、計画艦は高角砲とは別に副砲を搭載しています。
残り二つの質問についてはSUDOさんに全面的に同意です。
2番を誤って投稿してしまいました。お手数ですが削除ください。以後無いように気を付けます。
ペドロ
- 軽巡の主砲として優秀なものであっても、戦艦の艦載砲として適当かどうかは疑問です。
米英の新戦艦が両用砲を搭載したのに対し、大和の高角砲が12門というのはいかにも少なすぎます。
対空能力の極めて貧弱な中口径砲の搭載の是非は問われる所です。
大和の副砲が「例外」なのはその配置にあります、すなわち主砲塔(及び指令塔)に密接し弾薬庫が隣接している事の危険性は、他に例を見ません。
副砲の被弾、被爆が、副砲塔のみにとどまらず、主砲塔の誘爆を起こす可能性は古くより指摘されており、実際にこの事が大和の直接の沈没原因となった可能性も議論されています。
おそらく某仮想戦記の記述もこのあたりに乗っかったものでしょう。
わんために
- >4
シブヤン海海戦で副砲は高角砲並に使用されていたとの資料もあり、「副砲は対空能力が極めて貧弱」とは言えないと思います。
また坊の岬沖海戦でも「大和」が後部副砲に被弾したのは12:41ですが、14:23の沈没まで副砲弾火薬庫は誘爆などしておらず、「副砲塔直撃→火薬庫誘爆、爆沈or大損害」は成立していないと考えます。
よく考えたら、米軍の新型巡洋艦(ボルティモア型・クリーブランド型・デ・モイン型など)やアラスカ型大型巡洋艦も、主砲塔背面に隣接して軽装甲の両用砲という「大和」とよく似た砲配置ですが、彼女たちにはそんな話はないですね。
大和型戦艦の副砲配置が本当に危険なら、彼女たちにも同様の指摘があって然るべきだと思いますが。
Ranchan
- 主砲と副砲とのインターバルといえば、ヴィットリオ・ヴェネト級も結構近く思えるのですが。
ペドロ
- >4
しかし、逆に述べるならば、米英戦艦は副砲火力が貧弱です。
戦艦というものが水上戦闘用であるということを考えれば、その水上戦に弱点を抱えるというのは本末転倒な面もあるわけです。どうせWW2は航空戦なんだからというならば、そもそも巨大な主砲こそが邪魔で要らないものになります。
また、戦艦の武装として副砲は、その国の考え方で変わってくるものですが、米英以外の戦艦は元々副砲を主砲に準じた第二の重要武装として敵戦艦にも叩き込む武器として扱ってます。つまり軽艦艇だけではなく戦艦数も劣勢なんで、副砲はあぶれた敵戦艦や軽艦艇の何れをも狙って撃てる武器でもあったんです。副砲威力を軽視できるということは、戦艦や軽艦艇数で劣位になりがたいという前提があってこそ可能な考え方なのです。
また防御でいうならば、主砲弾薬庫近辺とは、船体の一番奥で最も防御の充実した場所ですから、一番安全な場所でもあるんです。主砲弾薬庫から離れた場所とは、逆に言えば敵弾が突っ込んでくる可能性が高い場所で、危険性も高くなりますし、副砲弾薬庫が爆発したら、何処で爆発しようともまず船にとっては命取りです。例えばフッドなんかがそれですよね。
SUDO
- >5
「高角砲並みに使用された」と「高角砲並みの対空能力を発揮した」との間には雲泥の差があります。
もともと使い勝手の良い砲であるので、編隊を崩すまえの敵機に射撃をしたり、海面に水柱を立てるために打ち込んだり等は出来るでしょうが、高角射撃も可能な平射砲(日本軍で両用砲と称されているものにはこのタイプが多い)と高角砲とは、精度と発射速度で大差があります、「極めて貧弱」というのはまだ抑えた表現のつもりです。
また米海軍に限らず巡洋艦の防御はもともと間接防御に頼ることが大きいものであり、戦艦の場合とは異なります。
>6
ヴェネト級の砲配置を上面図で確認してください、それほど近いとは思えないでしょう、また同級の副砲の防御は大和に比しはるかに強力です。
>7
副砲と高角砲のバランスは問題になる所ですね。
英米の両用砲の先見性を認めたい所ですが、その先に戦艦無用論があることを考えると難しい所です。
これ以上は議論になってしまう可能性があるので控えますが、ただここで言いたいのは、私の書いたことは私個人の考えでというわけではありません。
古くは、用兵者自身が副砲の防御に疑問を持ち、改善を要求したという史実に始まり、副砲が大和型のアキレス腱であるという議論は常にされてきた所です、その事実は認められるしょうね、賛否はさておいて。
わんために
- >8
レイテ沖海戦において、大和の副砲による対空射撃383発(異説アリ)、同高角砲による対空射撃784発。
門数の差(6:24)を考慮に入れると高角砲の方が発砲頻度が低いという状態ですが。
旋回俯仰速度も比較的早く、編隊を解いた敵機の行動に追従出来ています。
レイテ沖海戦後に同海戦における戦訓として副砲用の対空砲弾(零式通常弾)の搭載定数を倍化する事が決められてもいますし、本当に効果が薄かったのであればこういう事にはならないでしょう。
薩摩
- たくさんの回答ありがとうございます。
砲としては優秀で対米戦で必要な火力だけど、砲塔として大和に搭載するには(搭載方法も含め)多くの問題があったっという感じですかね?
たしかに砲塔の防御装甲が25mm程度しか無いのは、あれだけ巨大な艦の主砲の次に破壊力の有る砲なのに歪ですね。
しかし、砲塔直下にある弾薬庫周辺には装甲を追加したそうだから・・・砲塔直撃〜即誘爆というプロセスはどうなんでしょ?砲塔だけ壊れるんじゃないかなぁ?
hanp
- >10
日本海軍の重巡洋艦も全て同程度の砲塔防御です。
ですが急降下爆撃で砲塔を叩き潰された三隈の写真でも判りますが、日本の重巡洋艦で砲塔被弾>弾庫誘爆という状態に陥った例はありません。
大和型戦艦の副砲も構造、防御システム等はこれら重巡洋艦の主砲塔とほぼ同じかそれ以上の防御構造を持っていたわけで、この点からも副砲直撃>弾庫誘爆という事例がいかに発生し難いものであるかがお分かりになると思います。
薩摩
- >9 零式通常弾の搭載定数の倍化の理由は対空用とだけは限らないですよ。
この話の元は、レイテ沖での大和の戦闘詳報の戦訓の所見からですね。
その時の副砲弾薬定数の戦訓は“敵輸送船団攻撃の機会があると思考し、対空弾(零式通常弾)を相当節約する積もりだったが、定数300発の所を383発も撃っちゃった”と言うものです。
それを受けて所見で“今後の戦況、対空弾の対水上目標に対する効果を合わせ考えて、弾薬定数を変更したい”と言っている訳で、軟目標の対水上射撃にも副砲の零式通常弾を使うから増やしてね、と言うのが搭載定数の変更理由になります。
面白いのは、レイテ沖に参加した他の戦艦(長門、金剛、榛名等)の戦闘詳報を読んでも、スポンソンの副砲を対空用に盛んに使用しており、対空弾(零式通常弾)の搭載数が足りないという所見が多いですね。
伸
- 大和型に限らず、日本戦艦の副砲は対空戦闘においては無用の長物である・・・との見解は一考の余地があるのではないでしょうか。
Ranchan
- 副砲の対空射撃能力
あれだけの一等地にある副砲であり、砲口の向くほうに敵機がいれば撃つでしょう、それは旧式戦艦の14、15センチ副砲でも同じ事。
問題は効果があるかどうかということです。
平射砲は固定装填です、すなわち一発打つごとに水平に近い位置まで戻して次弾装填を行う必要があります、このため大角度になればなるほど大幅に発射速度が低下します、公称値で判断しない事。。
次に、対空砲弾は時計信管です、装填前に調整を行わなければならない平射砲では、もし優秀な高射装置の支援を受けられたとしても、接近戦で3次元の運動をおこなう敵機には全く対応できません、これは高角射撃能力だけは付与された駆逐艦の主砲が実戦では全く役に立たなかったのを考えればわかるでしょう。
防御については、議論になるのでこれ以上は書きませんが、18インチ砲弾に対する直接防御を考えている主砲塔に近接して8インチ弾間接防御の副砲塔が存在する危険、繰り返しますが戦時中から言われている話です。
わんために
- 効果の判定は難しいでしょう。
事実として日本軍艦艇の対空射撃は十分とはいいがたい結果しか残せてませんから、専門職の高角砲ですら役立たずに近い結果しか残してなかったということもいえなくはないですし。
また固定角度装填で信管自動調停ではないからといって全く無力だったわけではないことは、わんためにさんが無力だった例として挙げられている駆逐艦で実際に見つけることが出来ます。例えばある艦では調停距離を固定し、大よそ敵機がそのレンジに入るのを待って連射というような手段で一定の戦果を上げてます。また世界中の実戦配備されていた殆どの高射砲と高角砲は自動調停機能を有してません。高名なハチハチだって砲側で調停してから装填します。本職の高角砲に劣るだろうという漠然とした想像を否定するものではありませんが、ではどの程度劣るのかとなると、明瞭な答えは出しがたいでしょう。
そして防御問題を戦時中から言われてるからなんだと?
破壊のプロセスを理解せず、また面々と培われてきた艦艇の弾薬庫防御というシステムを理解せず、ただ単に思い込みと先入観でトンチキなことをほざく人が出るのは、戦前だろうと、いついかなる時代にも例が無いわけではありません。砲塔が破壊されても爆沈しないように近代戦闘艦というものは設計されてるんです。つまり大和の副砲で問題とするべきは、早々に簡易な損害で有力火力である副砲が沈黙してしまうという戦闘力の維持に若干の欠点があるというだけのことです。艦艇の生死そのものを縛るアキレス腱にはならないのです。ここを混同してはいけません。
SUDO
- 駆逐艦のの搭載砲について
まさにSUDOさんの書かれている通りで、そのような使い方でもしないかぎり実効性(あやしいものですが)を見出せなかった砲を持たされた将士の嘆きはいかばかりかと思います。
「思い込みと先入観」そのままお返ししますと書きたいところですが、コーナーの趣旨から不毛な議論は避けたいので止めます。
ただ、私見ですが、必要以上に、日本の兵器に肩入れしたがる傾向がこのいサイトの回答には多く見られるような印象を受けております。
これいじょうはもう書きませんが、質問者の方には、労をいとわず多くの文献にあたられて、どちらの話が異端かをご自分で判断されてはと考えます。
わんために
- 補足
ただ、日本の場合「艦船」の世界はあまり広いとは言えず、旧来定説とされている事も、時には1,2人の旧海軍関係者が語った事が、人は違ってもそのまま同じ内容で語り伝えられ、「3人市虎を為す」状態になった事例も多くあり、先入観にとらわれない真摯な研究態度も大変必要と思っています。
質問者の疑問の前提となる「某架空戦記」の執筆者の見方はご理解いただけたと思いますが、それ以上の話は、ある程度「艦砲の歴史」「軍艦の防御の変遷」「日露以後の戦例」をご自分で把握されないと、納得されるのは難しいでしょう、がんばって見てください。
わんために
- 自国兵器に愛着が有って、色眼鏡になるのは仕方ないかなぁ・・・とその辺は好みもあると思いますし・・・逆に同系列で日本製より明らかに優れてる物と言うと数えるほどしかないし(米・英・独くらい?)武器を組み合わせて兵器として成功させた国も少ないし・・・個人の好みでいいかなぁ・・・と
本題です。副砲下部周辺には300mm近い装甲?が施されていたようでしたが(すいません資料がどっかいっちゃた)・・・300mmの装甲が弱点?いささか疑問です・・・
弾薬庫誘爆について・・・もし、装甲が不足しているなら15.5cm3連装砲1基の弾薬より12・7c連装高角砲6基の弾薬の方が面積と破壊力の面で物騒なんじゃ・・・
副砲下部の防御方法として、直上からの攻撃を想定していないような装甲の施し方なのは分かりますが、それを言ったら煙突も同じくらい構造的弱点に・・・面積的にあんま変わらないし・・・なぜ、副砲に吸い寄せられるように命中?
副砲ばかり責められるのは・・・う〜ん、なぜ?と思ってしまいます。
hanp
- >18
「副砲下部周辺には300mm近い装甲?」
もともと25ミリ厚に対し薄弱では無いかとの指摘がなされ、28ミリ(50ミリの説もあり)の増厚が為されたもの。
「装甲が不足しているなら15.5cm3連装砲1基の弾薬より12・7c連装高角砲6基の弾薬の方が面積と破壊力の面で物騒なんじゃ・・」
今問題にしているのは、主砲火薬庫に隣接している、1,4番副砲の話でしょう。
いいかげんな記憶、考察では、折角真摯な回答を寄せてくださる方々に対し失礼ですよ。
わんために
- >19
ですから防炎・防火対策は施されており、それで十分であると用兵側もみなしていたからこそ建造にOKが出たンじゃないですか?
砲塔下部の支塔に対する防御に疑問が持たれ、装甲が強化されたのは事実ですが砲塔そのものの防御機構に対する問題点からではありませんよね?
副砲の火薬庫が爆発する可能性、その発生確率の低さと対処手段が構築されている事実を無視し続けているような気がします。
重巡洋艦三隈の例を上の方で出しましたけど、同じようにサボ島沖海戦で三番砲塔に直撃を受けた青葉が装填中の装薬&零式通常弾が誘爆を起こしてますが適切な対処(弾庫注水)によってそれ以上の損害を食い止めています。
そういった事実を無視してただ闇雲に副砲防御に問題があった、欠陥だと言うのはどうかと思いますが。
薩摩
- 言葉足らずで申し訳ない。
副砲塔そのものには、25mm程度の装甲ですが弾薬庫周辺は装甲防御が施されているんじゃないかって事です。
たしかに、装甲の施し方から直上から砲弾・爆弾が来るとエレベーターからそのまま弾薬庫に飛び込んできそうですが・・・そんな事が物理的にあり得るのかなぁ・・・300機近い航空機に反復攻撃されて(しかも、護衛艦も少なくなすがままの状態で)そんな事態に陥って無い所を見ると確率的にもあり得ない気が・・・同型艦の武蔵もかなりの数の航空機に襲われて弾薬庫誘爆には至ってないし・・・
副砲塔そのものは、25mmと言うチハ車並みの装甲でも副砲弾薬庫の装甲はしっかり戦艦らしい物が施されてるし・・・副砲塔に砲弾命中→副砲弾薬庫の装甲を無視して弾薬誘爆・・・のように聞こえて・・・逆に副砲塔に装甲が施されてない分、戦艦の徹甲弾が命中しても威力が有りすぎて砲塔だけ吹っ飛ぶんじゃないのかなぁ・・・と
15.5cm砲の性能としては、両用砲として有れば便利だなぁ程度(軽巡時代より色々改良されてるし、軽巡時代と違って使ってる人間の文句も出てないし、現実的じゃないけどB−29も行けそうな感じだし)と納得
ただ、誘爆の問題が・・・はたして戦艦同士の砲戦(航空機による攻撃)で副砲弾薬庫誘爆があり得るのかなぁ・・・一方的に撃たれてるわけじゃないから・・・米戦艦は、いくらレーダー射撃で命中率高い(昼間はそんな変わらないと思うけど)とは言え副砲塔に命中する確率ってそんなに高くないのでは?逆に18インチ砲は命中さえすれば、装甲は喰い敗れるかなぁ(ただ、アイオワは微妙かなぁ)と考えると勝負は互角なんじゃないかなぁ
質問として、戦艦同士の砲戦で副砲塔に命中〜誘爆ですね。航空攻撃で誘爆する作品は少ないです。
ある架空戦記の中に大和の副砲塔に16インチ砲弾が命中して50mm程度の装甲しかないから吹っ飛んだとあり、弾薬庫に誘爆はせず、その危険性にも触れていませんでした。一作品だけですけど・・・
大抵の作品は、大和級三隻か二隻で闘い挑むと高確率で副砲塔に命中→弾薬庫の誘爆になっちゃいます。
ただ、歴史群像シリーズや3DCGシリーズなどその他の本をを見るかぎり、副砲弾薬庫誘爆の危険性について触れられてない気が・・・
その割には、架空戦記ではバトルテックのマローダー並みに誘爆→致命傷・・・本当にそんなに、危険なのかなぁと長年気になってましたので・・・ぶっちゃけ、昔はそんな危ないのに役に立たない物を乗せてるって馬鹿なの?って考えもチラチラと考えてました。
色々見る限り、弾薬庫あっさり誘爆にかなり疑問が残るのに・・・その割には、定説の様にあちこちで見かけるし・・・と個人的な謎でして・・・
長文、申し訳ない。
hanp
- ディズニー映画のミッキーマウスを見て「ネズミが喋れるのだろうか?」と疑問を持ち、動物図鑑を見てもネズミの言語については載っていません。
ネズミは喋らないからです。
同様に
架空戦記を読んで「大和型の副砲は弱点なのか?」と疑問を持ち、各種資料を見ても弱点とは載っていない。
副砲は弱点ではないからです。
「本当は喋れない動物が喋る」のは誰にでも判る”お約束”
「本当は弱点ではない副砲が誘爆する」のは艦艇の防御構造や被弾状況に詳しい人のみが判る”お約束”
これが結論なのではないでしょうか?
出沼ひさし
- 目から鱗の回答ありがとうございます。
すっきりしました。
85度以上の角度から攻撃出来れば、副砲も弱点に・・・そんな兵器は、無いと思いますが・・・
たとえば、B−29の編隊で大量の小型爆弾(M47焼夷爆弾辺り)を高高度から投下すれば、普通の戦艦なら煙突に突入する被害だけ(それで十分な気がするけど)でも大和級は+副砲弾薬庫誘爆による致命傷もあり得ると・・・まぁ費用対効果として適切とは思いませんが・・・それ以前に高高度から移動目標に命中するかどうか怪しいですが・・・
ありがとうございました。
hanp
- 水平爆撃で投下した爆弾が85度以上の角度で落下するのは高度何mか?
焼夷弾で何mmの装甲が貫通できるのか?
砲塔内で火災が起きたらどうなるのか?
このようなことを含めて
「艦艇の防御構造や被弾状況に詳しい人のみが判る”お約束”」
と書いたつもりだったのですが…。
まったく理解されていないようで残念です。
出沼ひさし
- たびたび申し訳ない。
架空戦記的に砲撃で誘爆より、うまい嘘かなとでっち上げた物で・・・深くは考えてませんでした。
あくまで、他の戦艦は大丈夫だけど大和級戦艦は構造的に致命傷になる・・・という差を出したくて・・・
爆弾が85度以上の角度で落ちるのは?→物理的に高ければ高いほどいいかなぁと・・・普通に考えて(作戦上と性能・経験回数から)高度8000mが適当かなぁ・・・と
M47焼夷弾→日本海軍の爆弾の資料は手元に有るけど米軍が無い・・・高高度からM64通常爆弾じゃどんな戦艦でも洒落にならない被害が出るだろうし、面白味に欠ける。出来れば3番・6番通常爆弾相当の物で攻撃出来れば・・・ショボイ爆弾で大和級戦艦が致命傷と言うびっくり感と高高度爆撃と移動目標に対する命中率を圧倒的数で補う事が出来るかなぁ・・・と
何mmの装甲が→高高度からなら十分な速度エネルギーが得られるし、副砲塔装甲25mm程度さえ抜ければ、エレベーターや防炎シャッター位の障害物で弾薬庫に突入可能な感じの装甲配置なの3番・6番通常爆弾で行けるかぁ・・・と
砲塔内で火災→誘爆の心配は無いでしょう。焼夷弾で消火困難な火災が起きても、防炎シャッターなどの火災対策は有るでしょうし・・・弾薬庫に火が回るの前に何らかの対策が行われるでしょうし・・・あくまで、弾薬庫に直接爆発物が突入する状況になる角度が85度以上ですので・・・
さらに、大和の装甲配置を知らなければ思い浮かばない攻撃方法ですね。当時の状況から米軍は知らないでしょうですから・・・あり得ませんね。
あくまで個人的に、大和級だけを誘爆させる攻撃方法を考えた物ですので・・・誘爆させる必要ありませんが・・・
hanp
- >他の戦艦は大丈夫だけど大和級戦艦は構造的に致命傷になる
実戦では殆どあり得ない直角に近い被弾が生じた場合、致命傷を受ける可能性があるのは「大和型」”だけ”なのですか?
これが理解されていないということです。
出沼ひさし
- >20
副砲塔への防御の改善要求が出たのは就役後であり、その時点で取れる処置としてはコーミングアーマーの増設くらいしか無かった訳です。
>21〜26
質問者の方に
ここは質問コーナーであり、まともな知識も無く、見当違いの長文の感想を乗せることは、コーナーの趣旨から言って控えるべきでは。
一言だけ言いますが、問題となっているのは、むしろ水平に近い角度の命中弾であり、実戦で起こったと推測されているのも、緩降下爆撃による爆弾が副砲等内に火災を引き起こし、戦闘下の混乱の中で消火する事が出来ず、火薬庫の誘爆に至ったというものです。
「歴史群像シリーズや3DCGシリーズ」最近出た一部の出版物のみで判断されませんように。
わんために
- >>27
それは副砲塔の軽防御に起因するのですか?
仰られるような事態(「副砲等内に火災を引き起こし、戦闘下の混乱の中で消火する事が出来ず」)が発生していたとすれば、それはダメコンの失敗と言うべきです。
消火出来ていれば副砲が破壊されても問題ないことはお認めいただけているようですし。
Ranchan
- >27
副砲の防御構造とは別に、支筒部分への直撃弾そのものに対する防御面の不安から増厚されたものを何故副砲そのものの防御構造とごっちゃにしているのですか?
防火防炎対策が施され、通常の戦闘で発生するであろう命中弾に対する防御処置はきちんとなされていることをはなから無視しているその姿勢はどうかと思うのですが。
そもそも水平に近い角度の命中弾が一体どれだけの確率で発生するのやら?
命中弾の過半がそのような角度で命中するのであれば、それに対する対応防御をしていないのは大問題でしょう。
しかし現実にそんな命中弾は普通あり得ないのです。
実際問題としてあり得ないレベルの脅威を声高に叫び、限りなく低いその可能性だけをもって副砲の防御を問題視する事に何の意味があるのか私には判りません。
Ranchan様も書かれておられますが、副砲への直撃による火災発生を鎮火出来ずに誘爆が発生したとするならば、それは防御構造の問題ではなくダメコンの失敗なのです。
前にも書いた通り、ほぼ同程度の防御力と防御構造を持つ重巡洋艦で砲塔直撃から即座に弾火薬庫へ誘爆した例はないのです。
薩摩
- >28
そういう見方もあると思いますが、本来ハードで守るべき部分をソフトに頼らざるを得ず、なおかつそれに失敗したという事はやはり防御上の問題だと考えます。
>29
「そもそも水平に近い角度の命中弾が一体どれだけの確率で発生するのやら?」
中、近距離の砲戦において、どういう状況が起こりうると考えられているのか?
戦艦という存在は、国家の財政をも傾かせかねないほどの予算と資材、労力をつぎ込んで得られるものです。
長時間の主力艦どうしの砲撃戦の果てに斃れるのならまだしも、1,2発のラッキーヒットで死命を制せられる弱点を持ち合わせていることは大きな問題です。
これは、かって巡洋戦艦に生起し、それを絶滅種としてしまったいくつかの事例を想起すればお分かりと思います。
これいじょうは、既に議論の域に入っているので打ち切ります。
わんために
- >30
失礼ながら、議論というより「事実(日本重巡の主砲塔が被弾・破壊された事例はあれど、それにより弾薬庫誘爆・轟沈した事例はない)への説明なく、思い込みによる感性的な自説に固執しておられる」としか思えません。
「打ち切る」と一方的に仰られているため、以上といたします。
レスは無用です。
Ranchan
- >26
その辺は、大丈夫です。あくまで、大和を副砲弾薬庫を誘爆させるためで、M47を選んだ訳で・・・M47じゃ装甲を貫徹できませんでした。すいません・・・他の戦艦と言うより、大和級が弾薬庫の上に踊り場を設けて乙型の防御装甲配置をして弾薬庫の直撃を防いだとしても別の理由で致命傷になるでしょうし・・・M64を使えばどんな、艦でも沈むしょ。大和が沈むなら、他の艦が浮いてる理由がないでしょう。
あくまで、大和級の副砲弾薬庫誘爆がキーワードなので、他の艦が装甲配置に問題が無かった事が前提で考えてました。
謎なのは、大和の副砲弾薬庫の装甲配置ばかり指摘され他の艦の副砲両用砲は指摘されていない点、と言うか話が出てない点です。
新しい戦艦である大和級に無い装甲って必要無かったからじゃ・・・重量的にシビアだったみたいですし・・・対空防御には、かなり気を使った設計が施され艦が上からの攻撃でさっくり沈むのはどうかと・・・
hanp
- 副砲弾薬庫誘爆について、色々ありがとうございます。
誘爆しない、理由は納得出来ました。
武蔵に魚雷20本・爆弾18発以上が命中、ダメージコントロールに失敗したのに戦闘終了後4時間45分浮いて誘爆してませんし、大和は大傾斜による主砲火薬庫の誘爆ですし・・・あれだけのダメージを受けて浮いてる艦が有るか?と言われれば困ります。
副砲弾薬庫にあり得ない角度で爆発物が飛び込むより先に、普通に沈むんじゃ・・・
重巡が弾薬庫誘爆していない・海上で爆発物が85度以上の軌道を描く状況も兵器も無い・常識的な防炎対策は取られていた。なんか・・・
副砲弾薬庫誘爆に関する資料を教えて頂けると助かるのですが。
hanp