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高角砲において門数あたりの射撃指揮装置の数がふえると命中率はあがるのでしょうか? トシン |
- 砲熕兵器のみ光学照準のみ近接信管なしの時代ですと、射撃指揮装置(旧海軍では高射装置と呼びました)の数とは交戦可能な目標の数です。射撃指揮装置1基と、それによって管制される高角砲数門が1セットになって、1組の対空砲システムに成ります。
高角砲は、目標の未来位置に向けて時限信管を装着した榴弾を撃ちますが、砲の旋回角と仰角、信管の起爆秒時(弾が撃たれてから爆発するまでの時間)は、射撃指揮装置が指示ないし集中管制しました。
目標の未来位置といっても広さがある空間ですし、弾1発の危害半径は小さく、弾道にも多少のバラつきがあります。そこで、1つの目標を数門の高角砲で同時に撃つことによって、確率論的に撃破を期待しました。そういう訳ですから、1基の射撃指揮装置が管制する高角砲の門数を増やした方が、射撃指揮装置1基当たりの命中率が上がる理屈です。
ただし射法上、射撃指揮装置1基が砲6門を管制する形が最も効率的(今でいう費用対効果に優れるということ)とされ、旧海軍ではそうした兵装が多かった。それに当てはまらない例として、秋月型は計画では高射装置2基+連装高角砲4基(8門)でしたが、これは2目標に分火可能(高射装置1基+連装高角砲2基が1組になって、それぞれ別の目標と同時に交戦する)を目指した措置でした。実際には、高射装置の製造が間に合わず高射装置1基のみの装備で就役しましたが、これは周知のことと思います。その結果、高射装置1基が砲8門を集中管制する形になったため、高射装置1基当たりの命中率は上がる訳ですね。
骨皮道賢
- >2.
横から失礼します。 次のとおりとの意見もありますね。
ttp://navgunschl.sblo.jp/category/734597-1.html
艦船ファン