132 |
毎度お世話になっております。 アイオワに代表される米新型戦艦が、ダブルスケグに起因する振動に悩まされた話は有名ですが、この振動問題に関して質問です。 簡単に検索したところでは、 "アイオワは30ノット以上では振動により砲撃不可能" と、する所もありますが情報の出所はわからず、トラック沖での実戦では31ノットで航行しながら砲撃していたようですし、世界の艦船2006年2月号ではアイオワについて、 "内側の推進軸をスケグ内を通したことによって生じる振動が問題となり、推進器の翼数を変えることで解決した" とあり、一方で某巨大掲示板ではBATTLESHIPS米艦編をソースとして、推進器を変更したのはノースカとダコタでアイオワは推進器を変更していない、ノースカロライナとサウスダコタは改善後も振動があったがアイオワでは特筆なしとする記述もありました。 以上から考えますにアイオワについては、 A、振動はあったが問題となるほどではなくスクリューも変更されていない。 B、振動はあり問題となったがスクリューの変更で問題ないレベルに低減された。 C、振動はあり問題となりスクリューが変更されたがたいして低減されず問題のままだった。 D、振動はなくスクリューも変更されなかった。 の4パターンのいずれかに真実があるのではないかと考えるのですが、実際のところはどうなっているのでしょうか? またノースカロライナとサウスダコタの改善後の振動はどの程度の(といってもこの程度、と言葉では表しにくいかもしれませんが)ものだったのでしょうか? 因幡 |
- アイオワ級は前二級と異なり完成後スクリューの変更を実施した例は無いので、恐らくAもしくはDが実態でしょうね。
因みに上記に上げられている資料や、「U.S. Battleships」や「IOWA Class Battleship」等の米戦艦研究の基本資料では、前二級の振動問題には触れていますが、アイオワ級については特に記載がありません。また世界の艦船増刊号の「よみがえる戦艦」のように、「アイオワ級には振動の問題は無かったようである」とはっきり書かれている資料も実際にあります。
大塚好古
- ありがとうございます。
アイオワに振動問題があったとかスクリューを交換したとかいうのはノースカロライナか何かと混同した話のようですね。これで心のもやもやがすっきりいたしました。
因幡
- http://books.google.co.jp/books?id=oFv4gqBwF1UC&pg=PA59&lpg=PA59&dq=us+battleship+vibration+skeg&source=bl&ots=mVwbjlVlUT&sig=qLGgz4Vzmk523-JHTwxQjaAim2Y&hl=ja&ei=zEMHS_mVB4Hc7AP9nuyJDw&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=1&ved=0CAgQ6AEwAA#v=snippet&q=vibration%20skeg&f=false
「United States battleships, 1935-1992」の218ページに1985年のアイオワはフル・スピード近くなると内側プロペラのスケグ軸上にあるCPO(chief petty officer: 一等兵曹?)
のmess room(食事室?)で立つのが困難な程、振動と騒音が起こりそれがpedestal bearingなるものが原因らしくて、そのpedestal bearingが同調するにしたがって
振動が軽減されるとの報告がなされてるらしいですpedestal bearingが何なのか素人なので不明ですが。。
老朽化の為だと思いますが、これも混同の一因なんでしょうかね。
jas1
- >3.
ご提示の文中pedestal bearingは「張出軸承」、alignedは「芯合せ調整された」と思われますので、推進軸と軸受の芯ぶれが振動の原因で、修繕により症状軽減したっていうハナシじゃないでしょうか
駄レス国務長官
- jas1様、駄レス国務長官様、情報ありがとうございました。
因幡
- 駄レス国務長官様、解説ありがとうございます。
アイオワのモスボール解除が1984年だそうなので色々調整があったのでしょうね。
jas1