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連質申し訳ありません。 ドゥリトル襲撃時のホーネット固有の搭載機数、つまり格納庫に何機居たのでしょうか。隊毎にそれぞれ何機積んでいたかご教示いただけますでしょうか。 ノルデン |
- 「第二次大戦・米海軍機全集」の記載に拠れば、
VF-8:F4F-3/-4×18
VB-8/VS-8:共にSBD-3×16
VT-8:TBD-1×16
となっています(定数ベースなので、各隊の予備機がもう少し艦内にあったと思われます)。因みにモリソン戦史には、翼が畳める機体はその状態で、畳めない機体は分解して隙間に詰め込んだという旨の記載があります。
F4Fのうち-4型の機数は不明ですが、5機を甲板上のB-25の前に並べている写真がありますので、多分これが全数では無いかと思われます。
大塚好古
- 早速に詳細にありがとございます。
これって当時の定数どおりじゃないでしょうか。私は「露天係止無しに定数積めるわけがない」という思い込みがありましたので、「雷撃隊か偵察隊が降ろされたのか、あるいは各隊から何機かづつ降ろしたのか」とか考えていました。
分解したり吊ったりするとはいえ、予備機を含む四個飛行隊を艦内に呑んでしまうんですね。米空母の搭載力の大きさに改めて驚かされました。
ホーネットにしてこうなら、109質問の「100機以上も積んで着艦できるのか」というのはエセックス級なら杞憂のような気がしてきました。
ノルデン
- 分解格納含めてなら、翼の畳めないF4F-3を搭載していた時分のヨークタウンで129機搭載した例がありますね。エセックス級では元々より大型の機体で構成される実働飛行隊5個(約90機)を搭載することを考慮して設計していますので、大戦中の90〜100機程度の搭載数であれば、余り大きな運用上の問題は出ないと思われます。
ついでなんでこっちで回答しますが、どんなに発艦機数が多かろうが、反復攻撃実施・他艦の作戦能力飽和を防ぐ等の航空作戦上の理由から、自艦の搭載機は自艦で揚収・運用するのが前提です(所属空母に事故が起きて甲板を閉鎖した、等の理由があれば、もちろん他空母に代替で降ろさせますが)。艦隊に複数の空母がいれば、攻撃担当・索敵担当を分けるなどして、各空母の搭載機の運用能力を飽和させない考慮もされます。
対潜哨戒に関して言えば、母艦機のみならず護衛の戦艦・巡洋艦の搭載機をその任務に当てて、母艦の搭載機運用を容易にする措置も取られます。
大塚好古
- ありがとうございます。
やはり杞憂でしたね。エセックス級は100機くらい十分運用できるんですね。
それが可能な艦体設計と運用システムがあるわけですね。
ノルデン