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質問69と70ではありがとうございました。 しかしイタリア戦艦リットリオは日本語で紹介されることが少ないこともあり、いろいろとわからないところだらけです。どうかもう2、3おつきあいください。 リットリオは第一次シルテ湾海戦において32000m彼方のイギリス軽巡に命中弾を得た、という話を読んだのですが、この戦いにおけるリットリオの砲撃の模様について詳しい話がありましたら聞かせてください(戦いそのものではなく、砲撃を)。 このような遠距離での砲戦能力は日本海軍が求めつづけてついに手に入らなかったものと考えていますが、イタリアでは何らかの遠距離砲戦に対応した装備、砲術が存在したのでしょうか? それとも日頃がんばっても報われないイタリア海軍に、この日ばかりは神様が幸運を与えてくださっただけでしょうか? 因幡 |
- 直接の返答にはなりませんが、と前置きした上で呼び水を。
リットリオが32,000mで当てたというのは初耳ですが、「手に入らなかった」とされる日本海軍でも、その距離の演習で長門型は結構命中弾を出しています(第二有効帯を除外しても、です)。なので不思議とは思いません。
サマール沖で当たらなかったとされているから、そのような所見を持たれているのだと思いますが、あそこで遭遇したのが護衛空母ではなく、例えばオルテンドルフ少将の戦艦部隊で、妨害ない砲戦がかなりの時間行われたのであったなら、命中弾は出たかもしれません。
実戦で当たらなかったことは事実として受け止めた上で、たまたま当たるのも実戦ということではないでしょうか。
高村 駿明
- 失礼いたしました。
あっちこっちをよく読んだら「当てた」のではなく「撃った」だけでした。深く確認せずに質問してしまったことをお詫びします。
……えいご、むずかしい。
因幡
- サマール島沖では、敵艦(の上部構造か舷側)に孔が(命中弾で)開いているのが観測されたという記事を2、3度読んだ記憶があります(確か、オオオカショウヘイ氏だったかフィリッピンの戦記で有名な小説家の書かれた文にも、同様の記載があります。但し、氏は「大遠距離で弾はほとんど上方から落下してくるから、そんなことはありえない」と、落下角についての誤った知識で否定されていらっしゃいました。)。護衛空母であるため徹甲弾が不発で、両舷に弾径の数倍の孔をあけて飛び去った(これは、ジェトランドの教訓です。福井氏)ためと思います。従って、何発か命中はしていると思います。
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