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ご無沙汰しております。 現在ソマリアで行われている船団護衛について興味があるのですが、 ・船団隊形 ・航行速度 ・集合・解散位置と集合方法 ・通信要綱 など、被護衛船舶に配布される船団護衛要綱などを知る方法はあるでしょうか? ・・・お恥ずかしい質問ですが、どうか御教えいただきたく、よろしくお願いいたします。 いぎし ちじ |
船社か船管会社のCSO(会社保安管理者)かオペレーターに知り合いでも居ないと無理だと思います。それぞれの窓口は下記に示しますが、「公式に」情報を得るのは難しいと思います。
外航課海賊対策連絡調整室
http://www.mlit.go.jp/maritime/gaikoh/pirate/index.html
船主協会事務局
http://www.jsanet.or.jp/pirate/index.html
RNR
- 第一回目の任務のニュース報道によると、船団隊形は二列縦陣で先頭と最後尾に護衛艦がいる隊形でした。数が増えるとかわるのかもしれませんが。
他のものは浅学にして知りません。
集合・解散位置と集合方法は海賊対策であることを考えると、外部には教えない可能性が高いのではないでしょうか?
ど素人
- >RNR様
いわゆるオペレーターとは直接関係がないんで、その2歩手前くらいから探りを入れたのですが、さすがに知りませんでした(^_^;)
仰るとおり「公式」には教えてくれないです。
>ど素人様
ニュースはチェックしておりますが、さすがにそれは無いだろう・・と思う次第です・・・というか船に関する知識がTV側に無さすぎです。
集合・解散位置は、海賊の規模から考えて、現在は秘密にする必要がありませんので、公開されているとは思うのですが・・・ジプチは確実なんですが、東側がわかりません。
いぎしちじ
- 又聞きですが・・・・
2週間ほど前に入港したコンテナ船の船長から、よもやま話の中で聞いたものです。
1、通信は既存のVHF-DSCを用いて、デジタル選択呼び出しを使って行う。VHF到達範囲(24海里以遠)の通信は、コールバック符号を指定した、短波NBDP、またはインマルサット-C衛星通信を用いる。NBDPによるアンバー通報、インマルサットのEGCで、IOR(インド洋レジオン衛星)、AOR-E(大西洋東レジオン)海域、などでは、関連情報が流されているようです。
2、船団管理はAISによって行われているらしい。AISへの自船情報書き込みに指定があるそうです。また、AISの設定を正しく行っているか、寄港地の機器代理店に確認させろ、という指示が来ています。
AISとは、船舶情報自動通報システムの事です。VHFを使った自動通信で行われます。
3、その他、航海速度、隊形などは特別指示されていないようですので、現場で臨機になされるのではないでしょうか?
この船は、ギリシャ船主、リベリア船籍の4500TEUコンテナ船で、グアヤキル以降の経由地は、パナマ、リオ、ダーバン、ボスポラス経由黒海だそうです。船長の話では、ダーバン出航後、マダガスカル海峡を通過せず、マダガスカル島東側を北上してアデン湾に至るコースを取るとの事でした。船長はウクライナ人で船員はフィリピン人です。
参考まで。
elebras
- >いぎしちじ氏
イメージ図で良ければ下記のとおり存在します。
中谷議員のPDFをたたいて読んでください。
http://blog.canpan.info/oprf/archive/494
船社からロンドンの大使館経由でNAVFORに1人入りますが、これも社のプレスリリースには載らないでしょう。
>elebras氏
AIS情報はUKMTOやEU NAVFOR、5艦隊のCGなら読めるとは思いますが、個艦レベルでは読めない(装置が付いてない)艦艇がありますので、陸上管理のみになります。付いている艦はやっているかも知れませんが。3はなされています。
EU NAVFORでは速度(10,12,14,16,18)ごとに東航西航で集結時間を決めています。
フランスは前後、横共に1.0NMの間隔、ギリシャが前後1.0NM、横が0.5NMの2列縦隊で前ないしは後方に艦艇が陣取ります。
RNR
- >elebras様
成る程、Identify管理が可能になった現代ならではの方法ですね。
目からうろこが落ちるばかりです・・・基本知識が90年前なんで・・・orz
余談については広域索敵能力(?)の劣る海賊相手だと沿岸から離れるだけで効果があるのは当然なんでしょうが、いずれ相手も対抗策を見つけてくるかと思うと憂鬱です。
>RNR様
情報ありがとうございます。
速度の分け方が細かいのが新鮮です。
現代は保険制度の進化のおかげで個船の管理が良くできている結果なのでしょうか・・・それとも自船の速度をきっちり把握できるようになった結果か・・・まぁ昔と違って海も大らかではなくなった成果なんでしょうね。
船団内間隔は思ったよりも狭いですね、これも少々驚きです。
いぎし ちじ