1699 サマール沖海戦に関する読み物を観ると
FM-2が機銃、汎用爆弾、HVARで対艦攻撃を行った
とありました。
HVARは対艦攻撃に関しては、どのくらい有効だったのでしょうか?
まさのり

  1.  どのくらい有効だったのでしょうかといわれても、具体的な数値は出せませんが、 https://en.wikipedia.org/wiki/High_Velocity_Aircraft_Rocket#Warheads によると、初期の弾頭は駆逐艦等に多用された38口径5インチ砲弾を改造したものだそうです。駆逐艦の砲弾が戦艦の厚い装甲に命中しても大きな損害は与えられないでしょうが、非装甲部や薄い装甲の場合はどうでしょう。また、捷号作戦時の日本艦艇には多数の対空機銃が装備されていますが、その操作員はむき出しの状態で戦闘を行っています。
     飛翔距離の理解と狙いが難しいので、熟練パイロット向きであると書かれていますが、その後も改良がおこなわれ、70年代まで使用されていますので、それなりの威力はあったのではないでしょうか。
     
    hush

  2. HVARは弾道性が良好で、小口径対空火器の射程外から攻撃が可能という点が特に好評だったそうです。

    英軍沿岸航空隊はリベレーターIIIの胴体側面にランチャーを特設し、HVARを対潜水艦攻撃に使いました。
    超音速

  3. 失礼しました。
    英軍の使った5インチロケット弾はHVARとは別物でした。

    対潜ロケット弾の装備はモスキートでも行われております。
    超音速

  4. 海上自衛隊のPS-1は退役まで対潜型HVARが武装のひとつだったそうです。
    このHVARの弾頭は炸薬のない実質徹甲弾だったとか。
    超音速

  5. 超音速さん、hushさん回答有り難うございます。ソ連のカチューシャのロケット弾力が弾頭重量18.5kgで155mm榴弾と同等と言われていてHVAR の弾頭重量が12kg なので弱装甲やむき出しの相手なら有効ですね。
    まさのり

  6. 対艦攻撃には徹甲弾頭が使用されますが、徹甲弾頭の場合は距離1,000 ft. で厚さ1.75 in.の表面焼き入れ鋼板を貫通しますので重装甲の艦艇は無理でも輸送船や潜水艦に対しては有効で大西洋戦線ではUボートを撃沈しています。

    出展:U.S. Aerial Armament in World War II The Ultimate Look Vol.3 by William Wolf

    怪鳥

  7. >6
     細かいことを申しますと、3にありますようにHVARは2次大戦中に対潜用は出ていません。また、ノルマンディーで使用されていますが、基本的に太平洋戦線で使用されておりますので、Uボートを攻撃したのは別のロケット弾です。
     徹甲弾は、装甲のない相手には、貫通してしまってから爆発しますので、サマール島沖海戦の時にように効果がない場合があります。輸送船の場合、装甲は施されていませんので、通常弾のほうが効果がありそうです。ただし、潜水艦の場合は、浮力が小さく、耐圧船体を貫通すればよいので、4にありますように炸薬がない実質徹甲弾ということになります。
     HVARに限定されないのなら、その通りなのですが。
     
    hush


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