1694 |
あけましておめでとうございます。 今更ですが、F6Fが遅過ぎる問題について理由を教えてください。 WWII-AirCraft Performanceというサイトによると F6F-3 379mph(23500ft.) 355mph(16100ft.) F6F-5 391mph(23100ft.) 378mph(17100ft.) とあり、上空が空気が薄いだけで、高空ではそれなりの速度が出ますが(搭載してる2段スーパーチャージャーが凄いだけ…) 別に日本機が二速全開高度とする高度帯以下では空気抵抗で大した速度が出ない事が分かります。F6F-3なんか零戦の2速全開より僅かに速いだけで、実際フィリピンで交戦した岩井勉さんはF6Fの水平速度を52型と互角と見積もっております。 空力が良くないのですか? (ネットの噂ですがテストパイロットのメイヤー氏曰くピトー管または艤装方法に不具合があって動圧が正しく測れていないんじゃないか、って言ったとか言わないとかも聞きましたが…。) 宜しくお願いします。 豚 |
- 参考迄に
零戦52型とF6F-5の比較試験では
上昇力→高度2700mまでは零戦が200m/minほど優れ、4300mでほぼ互角、それ以上ではF6Fが優れてる。
最大速度は50〜100km/hほどF6Fが優れダイブ速度も同様
これとは別にレイアウトとして、操縦席を燃料タンクの上に設けて視界を良くし、プロペラ推力線は下向きで、直径の大きなエンジンでも前方視界を悪くしないように考えられ、水平尾翼を低い位置にして、上昇力を重視している。この辺りは「紫電改」が真似したのでは?と思うほどの先取り
と書いてある本がありました。
コルセアは、操縦席の前に燃料タンクを設置しました。
この辺り何を重視するか?ではないでしょうか
まさのり
高度 零戦52型 F6F-5 F4U-1A/D
海面 426km/h 505km/h 520km/h
1524m 490km/h 521km/h 550km/h
3048m 519km/h 545km/h 560km/h
4572m 514km/h 580km/h 597km/h
6096m 543km/h 594km/h 603km/h
7620m 555km/h 608km/h 615km/h
9144m 514km/h 582km/h 609km/h
いずれも緊急出力は不使用。
零戦のデータはTAICよりとのことですので、おそらく計算値。
F4U-1A/Dは-1から風防の改良などで抵抗が増加したことによる推定値だそうです。
超音速
- 学研歴群「米海軍戦闘機」記載の性能表(大塚好古氏作成)より引用しました。
超音速
- 各位
早速回答ありがとうございます。
・推力線下向き ・シートポジションが高い
こちらは速度にマイナスになりそうです。
・TAICレポート・その他書籍
4500mでの52型の速度(21型の二速全開速度を下回る)が気になりますね。推測値との事で納得しました。
F4U-1Dは上記サイトだとWEP不使用でも401mph(23000ft.)(military power)
WEPなら419mph(20000ft.)で674km/hとなり、F6Fはいずれにおいても速度が出ないという質問の前提が言えると思います。
宜しくお願いします。
豚
- 二速全開速度ではなく一速全開速度です。
豚
- 豚さん、可能性は低いとは思うのですが
岩井勉さんはF6FとFM-2を見間違ったということは?
まさのり
- F4Uの速度について
F4U-1は海軍計測値でF4U-1A/Dはメーカー計測値だそうです。AirCraft Performance.orgの-1DのデータもChance Vought由来となってますね。
同書によれば-1A/Dはバブルキャノピー化で抵抗が増えたはずなのに-1より速度が増加しているのは不自然であるとしてます。したがってF6Fより10〜20km/h速いだけの数値を推定したようです。
超音速
- ・岩井さんの意見について
零戦とFM-2もコンディションや高度次第では水平速度は互角と言えるのですよね…
悩ましい所です。
・F4U×F6F
確かにそれはヴォート社の数字がおかしいですね。
所謂F4U-1Aではキャノピーが178mmほど高くなって、
そこまで阻害要因と考えられていたとは知りませんでした。
F6Fは元々その分を含んでの速度だったので、遅くなってしまったと。
F4U-1A/Dと水平速度は実測値では大きく変わらなかったんですね。
豚
- F4Uは2000馬力級のエンジンを使って高性能機
F6Fは高出力エンジンを使ってF4Fのアップグレード機
と考えればどうでしょう?速度より扱い易さ
F6Fで速度、運動性能を追求したのがF8Fとか
まさのり
- F6FとF4Uの速度についてはグラマン社のテストパイロットによる説明があります。これが全てとは言いませんが、あれこれ想像するよりも重要な発言であることは間違いありません。
実際には速度差は無かった、というものです。
知りたい方はご一読ください。
Ginter Books Illustrated
Corwin Meyer, Steve Ginter
Grumman F6F Hellcat
BUN
- F6FもF4Uも速度において(優位な)差は無いという根拠が固まってきましたね。
ありがとうございます。
豚