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また航続性能に関する質問ですが(笑) 零戦が2号零戦(32型)にモデルチェンジする際に あれほど拘った航続性能を落としています。 これは性能アップの為にはしょうがない という事だったのでしょうか? それとも何か具申があり21型までの航続性能は必要ないから、その分他の分野の性能アップに努めてくれ という事だったのでしょうか? まさのり |
- 過去ログ検索はされましたか?とりあえずこちらをお読みください。
http://www.warbirds.jp/ansqn/logs-prev/A001/A0005140.html
http://www.warbirds.jp/ansq/12/A2003217.html
http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2002498.html
超音速
- 超音速さんありがとうございます。
質問内容とは外れますが、回答者の方が過去ログを参照しましたか?と問われる時がありますが
この過去ログ自体20年近くにわたる膨大な物であり、所々欠落してるのも見られますし、データベースの検索機能も余り良いものでは有りません。
PC弱者のぼやきでした。
まさのり
- 要点を書きます。
燃料タンク容量は、二一型は胴体タンク135L・翼内タンク390Lで計525L、三二型は胴体60L・翼内420Lで計480Lと減少しています。
しかし二一型は「正規の」燃料搭載量では胴体タンクは62Lまでとされていました。満載にすると重心が前に寄りすぎて危険だからです。満載は特殊な状態という扱いです。
したがって二一型の「正規の」機内燃料は452L、三二型は正規で満載480Lなので航続距離はそれほど変わらないはずだったのです。
これをラバウルの前線部隊はガダルカナルまで飛ぶために常に満載で出撃していました。重心問題は7.7mmの弾数を減らして対処していました。
開発時点ではラバウル〜ガダルカナル間のような作戦距離など念頭になかったが、現実として航続距離が問題になった。これが「二号零戦問題」です。
超音速
- そうですね。2号零戦の航続性能って
そんなに悪いものでは無いんですけどね。
ただ時期が悪かっただけで
エンジンの初期不良に関しても英国のタイフーンと比べるとかわいいものですし(笑)
まさのり
- 零戦一一型・二一型の胴体タンク135L・翼内タンク390L(+増槽330L)という燃料搭載量は要求性能に対して過大であり、試作六号機以降は胴体燃料タンクの廃止が予定されています。
これが胴体燃料タンク復活となるのはおそらく十二空が「十二試艦戦を重慶攻撃に使いたい」と要望したためなのですが、上で超音速さんが触れているように、それでも胴体燃料タンクは62Lが正規で満載は特殊な状態という扱いです。
三二型では「必要充分な燃料搭載量」にしたといえるのではないでしょうか。
隼0511