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BV(138,141,144)には主翼下面で補助翼の前に(英語でパドルバランス)がついています。 一例として下記(他は後で書きます) https://www.asisbiz.com/il2/Ar-196/SAGr125-7R/images/Blohm-und-Voss-Bv-138C1-3.SAGr125-at-Mamaia-on-the-Black-sea-Romania-Seeflieger-P52.jpg http://www.cdvandt.org/BIOS-254.pdf 上記の最後のページに図が有ります。 (地面の穴)さんが、一部書き出してくれました。 The use of two paddles moving in opposite directions was adopted so as to overcome the effects of sideslip. By judicious variation in the relative sizes and lever arms of the two paddles it is possible to arrange the requisite degree of aileron application with sideslip. This gives a similar effect to dihedral on the wings. 横滑りの影響を克服するために、反対方向に動く2つのパドルの使用が採用されました。 2つのパドルの相対的なサイズとレバーアームを慎重に変化させることにより、必要な程度のエルロンの適用を横滑りで調整することができます。 これは、翼の二面角と同様の効果をもたらします。 (翼の二面角=翼の上反角)で良かったでしょうか? これは横安定を良くする為のものだと思いますが具体的に良く分かりません、ご教示お願い致します。 (パドルのアップ) https://www.google.co.jp/imgres?imgurl=https%3A%2F%2Fwww.secretprojects.co.uk%2Fdata%2Fattachments%2F132%2F132555-f34c86b4b45d86702988eaca25762c67.jpg&imgrefurl=https%3A%2F%2Fwww.secretprojects.co.uk%2Fthreads%2Fbv-141-lateral-artificial-stability.28959%2F&tbnid=qWk4zjcJFzawmM&vet=12ahUKEwjf1q7jjK_zAhX0TPUHHc0UDpwQMygAegQIARAX..i&docid=nAbT7glbDrFJAM&w=500&h=364&q=windscreen%20wiper&hl=ja&ved=2ahUKEwjf1q7jjK_zAhX0TPUHHc0UDpwQMygAegQIARAX (BV144 の図) https://www.google.co.jp/imgres?imgurl=https%3A%2F%2Fwww.secretprojects.co.uk%2Fdata%2Fattachments%2F85%2F85074-8e97e682a8d0e987c0b491ccb2892100.jpg&imgrefurl=https%3A%2F%2Fwww.secretprojects.co.uk%2Fthreads%2Fblohm-voss-bv-144.30357%2F&tbnid=IeI_L5zO9Bp3GM&vet=10CHoQMyihAWoXChMIoJfsiIGv8wIVAAAAAB0AAAAAEAI..i&docid=n-_JLlgYzTrC4M&w=500&h=220&q=blohm%20und%20voss%20bv%20144&ved=0CHoQMyihAWoXChMIoJfsiIGv8wIVAAAAAB0AAAAAEAI 百九 |
BV138
http://www.warbirdphotographs.com/LCBW/BV138-C1-1.jpg
https://archive.is/eJZdQ/7c29acc41323bcb8d63fef81624de36b2a61420a.jpg
BV141
http://www.airwar.ru/image/idop/spyww2/bv141a/bv141a-2.jpg
http://www.airwar.ru/image/idop/spyww2/bv141a/bv141a-6.jpg
下記二つは、サムネイルからオリジナルを見るのに登録が必要です。
BV138
https://www.secretprojects.co.uk/threads/bv-141-lateral-artificial-stability.28959/
BV-144
https://www.secretprojects.co.uk/threads/blohm-voss-bv-144.30357/
百九
- dihedralは上反角ではないでしょうか。
BUN
素人考えですが、外翼?の上反角を少し大きくするよりも複雑なパドルを使う方がメリットが有ったと言う事なのか、
それ以外の事が有ったのか、そこらが良く分かりません。
(BV138 図面)
https://www.the-blueprints.com/blueprints-depot/ww2planes/blohmvoss/bv138c.GIF
http://www.seawings.co.uk/images/Cut-Away%20Drawings/BV-138cutaway.jpg
百九
- 同じく素人考えですが、エルロンマスバランスのように操舵力を小さくするとともにアドバースヨーを抑える働きをするのではないか?
上反角は大きすぎても小さすぎても安定性が悪くなるのであまり変更できるものじゃないと思います。
比較的厚翼で小アスペクト比の低速機に向いたシステムなんでしょうかね。
自信なさげな回答ですみません。
超音速
これらの機体にとってはパドルを使うのが操縦し易いと言ったところでしょうか、
それにしてもドイツ人はこう言う事が好きみたいですね。
BUN様、超音速様、有難うございます。
百九
- このようなパドルとアーム構造には全く素人ですが、恐らく正解と思える解釈がみつかりました。
二組のパドルとアームが必要な理由は分かりませんので、取り敢えず一組の場合で進めます。
パドルとアームは、気象台にある風向計と考えてください。高速気流中に置かれた風向計の向きを人為的に変えようとすれば、風向計の鉛直軸回りにそこそこのトルクが必要になるはずです。
そこで機体が滑ったときの風向計(=パドルとアーム)の鉛直軸回りのトルクを、ワイヤー+バネでエルロン操縦系のリンクに力(ちから)フィードバックするように構成すれば、上反角効果と同じような効果が得られそうです。
なおこのような構成の場合、左旋回を方向舵で始めたとき、自動的にエルロンが左ロールに作動するので、特に操縦感覚に害悪はもたらさないようです。
如風
如風様、有難うございます。
明確に思い描くことは出来ていませんが、
上反角をつける代わりにパドルを使ったのだろうと分かります。
https://www.cdvandt.org/BIOS-254.pdf
上記の一番下の(図2)では、
実線が、
typical curve for nose-balance
ノーズバランスの典型的なカーブ
点線が、
corrected by padole-balance
パドルバランスで修正
これは、超音速様の言われるアドバースヨーを抑える働き
エルロンの操作で鼻がふられるのを小さくする為で間違いないかと思います。
百九
- pdfの目次からaileronの項目を見つけたので一部をgoogleで翻訳してみました
1.調整可能性。
コントロールの重さを変えるのと同じように、アームのサイズやギア比を変えるのは簡単です。
2.ヒンジモーメント特性の修正。
通常のノーズバランスは、大きな角度よりも小さな角度で軽いエルロンを与えます。 パドルのバランスは、パドルが風に対して直角に近づくときに大きな角度で最も効果的です。 したがって、パドルを使用すると、小さな角度でバランスを崩す危険なしに軽量化を実現できます。図2を参照してください。
3.緯度の安定性の修正。
横滑りの影響を克服するために、反対方向に移動する2つのパドルの使用が採用されました。 2つのパドルの相対的なサイズとレバーアームを慎重に変化させることにより、必要な程度のエルロンの適用を横滑りで調整することができます。 これは、上反角と同様の効果をもたらします。
ノーズバランスとはエルロン前縁の空力バランスの事でフリーズ式と思われます
FIG2のグラフの縦軸は操舵力ですね
機体が横滑りした時に前パドルの受けるモーメントが後ろパドルに勝り
エルロンが勝手に舵角を取ってバンクを修正する仕組みでしょうか
ガス欠
- 一応英文も書いておきますpdfの18ページ
その後ろにも少し記述がありますが翻訳していません
1. adjustability.
it is easy to alter the size of arm or gear ratio do as to alter the heaviness of the control.
2. corrections to hinge moment characteristics.
normal nose balances give an aileron which is lighter at small angles than at large.
the paddle balance is most effective at large angles when the paddles approach a right angle to the wind.
the use of paddles, therefore, mskes it possible to get lightness without danger of overbalance at small angles. see fig.2.
3. correction to lataral stability.
the use of two paddles moving in opposite directions was adopted so as to overcome the effects of sideslip.
by judicious variation in the relative sizes and leverarms of the two paddles it is possible to arrange the requisite degree of aileron application with sideslip.
this gives a similar effect to dihedral on the wings.
ガス欠
ガス欠様、有難うございます。
機械的な自動安定装置と考えれば良いでしょうか?
それにしても、どの様にしてこんな方法を思いつくのでしょうかね。
せっかく書き出していただきましたので、機械翻訳にかけてみました、
上がグーグル翻訳で下がディープル翻訳です、
1.
調整可能性。
コントロールの重さを変えるために、アームまたはギア比のサイズを変更するのは簡単です。
調整可能です。
アームの大きさやギア比を変えることで、コントロールの重さを簡単に変えることができます。
2.
ヒンジモーメント特性の補正。
通常のノーズバランスは、大角度でより軽いエルロンを大きくします。
パドルが風に対して直角に近づくと、パドルバランスは大きな角度で最も効果的です。
したがって、パドルの使用は、小さい角度での不均衡なしに明るさを得ることが可能になります。 図2を参照してください。
ヒンジモーメント特性の補正。
通常のノーズバランスでは、エルロンは角度が小さいときの方が大きいときよりも軽くなります。
パドルバランスは、パドルが風に対して直角に近づく大角度で最も効果的である。
したがって、パドルを使用することで、小角でのオーバーバランスの危険性なしに軽さを得ることができます(図2参照)。
3.
ラタラル安定性に対する訂正
横滑りの影響を克服するために、反対方向に移動する2つのパドルを使用した。
2つのパドルの相対的なサイズとレーショア枝の賢明な変動によって、必要度のAILERONアプリケーションをSideLipと配置することが可能です。
これは翼の上記の二面体に同様の効果をもたらします。
緯線安定性の補正。
サイドスリップの影響を克服するために、反対方向に動く2つのパドルを使用しました。
2つのパドルの相対的なサイズとレバーアームを適切に変更することで、サイドスリップしながら必要な程度のエルロン操作を行うことができます。
これは、主翼の上半角と同様の効果をもたらします。
3.の(ラタラル、緯線=lataral)となっていますが、これは(lateral=横の、側面)でした、
(横安定性の補正)と言う事ですね。
百九
- わ〜、考えた構成間違っていました。
風向計の羽根(=パドル)を機首方向に向けた不安定な状態で、舵角0度のエルロンのヒンジとリンク結合させたのですね。
エルロンの操舵力の減少効果は見事ですね。
pdf資料のボート博士、
如風
- pdf資料のボート博士、スプリングタブもサーボタブも知ったうえでバトルバランスを使ったということは、かなりの大発明なのでしょうか。
如風@追加
- 英文誤記大変失礼しました
パドルバランス採用のBv138、Bv141、Bv222、Bv238、全部リヒャルト・フォークト博士の設計なのですね
Bv144の鋼管桁、可変主翼取付角もフォークト博士の手法ですし、Pdfの Dr Voght とはフォークト(Vogt)博士の事かも知れません
1923年に来日して10年間も川崎の技術者と若き土井武夫さんを指導育成してくれました
恩人の威光を暖かく感じます
ガス欠
英語読みとドイツ語読みの違いだと思います。
ロベルト•ルッサー氏についても多くが英語サイトなので、
機械翻訳では(ラッサー)と出ます。
蛇足ですが、
孫娘さんによると(LusserではなくLussier)だそうです。
百九
<14.
(•)は(中点)です。
百九
- ガス欠様、フォークト博士の情報、御教示頂きありがとうございました。
技術史の中に見え隠れする人達に、心引かれることが有るものでして、御教示感謝です。
如風
- 自分は土井武夫さんの書いた「飛行機設計50年の回想」という本でフォークト博士を知りました、おススメです
ガス欠
- ガス欠様、御教示の本早速購入手配しました。
気がつけば、設計者本人の著書は堀越さん以外で初めてでした。旧航空学会誌のコピーはそこそこあるのですが。
如風