1658 |
第二次大戦時のレシプロ機は飛行中、高度、速度の高低で燃調とか行ってたのでしょうか?行ってたとしたら電子制御がない時代どういう仕組みで制御してたのでしょうか? まさのり |
- 呼び水程度に、、
今でもスロットルと共にプロペラピッチとミクスチャーは手動で調整する機が多いですが、大戦中は基本的に手動です。
なのでエンジン制御レバーは3本で1セットが基本です。
空燃比自動調整は不完全ながら割と早期から実用化されて、手動レバーと併用されています
BMWのコマンドゲレーテは複雑なカムを使った機械式コンピュータでプロペラピッチや点火時期も含め完全自動化したものとして有名です。
わんける
- 零戦はAMC(自動混合比制御)という装置がついてます。
高度計にのみ連動していて大まかな混合比制御をやってくれます。細かな調整はレバーで行ないます。
AMCの予備として別にACレバー(高度弁:アルティチュードセレクター?)がついてます。
http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2002564.html
超音速
- 「コクピット変遷史」(イカロス出版)によると、
「イギリスでは、自動ブーストおよび自動ミクスチャーが、戦争開始よりも遥か前に開発されていて、」という記述があります。
アメリカの航空機はそれより遅れていたそうです。
少なくともP-51ではこれらは自動制御です。
http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2002268.html
超音速
- わんけるさん、超音速さん回答ありがとうございます。結構早い時期から燃調の制御装置は有ったのですね。
該当リンクにある栄エンジンが混合気の濃度域が狭いというのは、ちょっとびっくりしました。
まあシミュレーション技術やサーモグラフィが無い時代ですからしょうがないのかもしれません。
当時は筒内の温度分布とかどうやって判断してたのでしょうね。
まさのり
- 栄の適性な空燃比のレンジが狭いとはそれだけ燃料消費量が小さい優秀なエンジンだったということでもあります。これは日本の技術が優れていたからではなく、模倣したアメリカ製エンジンがそうなっていたからに過ぎません。
BUN
- 確か栄エンジンはP&Wエンジンが基でしたよね。ということはワスプエンジンシリーズもそうなんですね。
まさのり
- 中島航空機の空冷星形エンジンはカーチスライトのそれに範を取ってます。P&Wに範を取っているのは三菱です。
にも。
- 栄エンジンのwikiには、P&Wエンジンをライセンス生産していた中島飛行機とあるけど…
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%84_(%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3)
まさのり
- 学研歴群・零戦2、栄エンジンの記事より
「設計にあたってはアメリカ・ライト社の単列9気筒エンジンであるホワールウィンドを複列14気筒化したR-1510ダブルホワールウィンドを参考にしている。」
本題に戻りますが、
ブリュースター・バッファロー(B339)には自動ブースト制御やAMCはついておらず、F4F-3(二段二速過給機のR-1830)はAMCつき。
やや漠然としてますが、米国機でAMCが実装されてくるのは1940年ぐらいからだと思います。
超音速
- >2.
ACレバーのACは「エア・コントロール」でした。
超音速