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ドイツの計画機でモックアップは作られたが中止になったフォッケウルフの Fwフリッツアーを調べていまして、
二つ三つ見つけましたが、一つ気になることが有りました。

https://www.reddit.com/r/Warthunder/comments/dd2r0d/gaijin_please_fockewulf_flitzer/
上記のスペックでは、推定値になるわけですが、
(最高速度-ジェットのみで516MPH、ロケット併用で593 MPH)
(上昇率-ジェットのみで3,600Ft / Min、ロケット併用で25,000 Ft / Min)とあります。

推力が、ジェット(1300kg)ロケット(1800kg)として、 
推力が(2.4倍)で、速度が(1.15倍)
上昇率が(約7倍)になるものなのでしょうか、
知識が少ないので、速度についてはそうなのかなと思いますが、
上昇率がおかしいのではと思います、ご教示お願い致します。

ウォーサンダーでは、(上昇率:18.2m / s)だけの記述です。
(最高速度-ジェットのみで830kmh、ロケット併用で955kmh)
https://forum.warthunder.com/index.php?/topic/478516-focke-wulf-flitzer-german-jet-fighter-from-ww2/
他に
http://www.luft46.com/fw/fwflitz.html
https://www.nevingtonwarmuseum.com/fw-flitzer.html

ついでの質問なのですが、このフリッツアーの変形のアイデアだけだったと思いますが、
回転軸から前方へ延長し減速歯車を介してプロペラを回す
ターボプロップもどきの機体についてご存じの方お教えくださいお願い致します。

百九

  1.  当該機の詳細は存じませんが呼び水代わりに理屈だけ説明します。

     速度はだいたい推力の1/3乗に比例しますから、推力が2.4倍になったとすれば速力は単純計算で1.38倍になることになります。
     ただし、速度によってエンジン出力当たりの推力は低下する可能性は十分にあるので1.38倍というのはあくまでも目安で、速度が1.15倍というのはありうる範囲だと思います。

     推力が2.4倍になることで上昇率が7倍になるかという質問ですが、ならないわけではありません。

     上昇率というのはあくまでも機体が高度を上げていける割合を表します。
     仮に同じ時速500キロで飛行している飛行機があったとして、機体重量が重くて失速しやすい機体では緩やかな上昇角度で少しずつ上昇するしかないのに対し、機体重量が軽くて失速しにくい機体では大仰角で上昇できますから上昇率は高くなります。
     機体推力が機体重量を上回っているのなら、垂直上昇すら可能になります。

     同じ機体で推力が2.4倍になるなら、それだけ仰角を高くしたとしても失速せずにすみますから、元の上昇角度がどれくらいかにもよりますが上昇率7倍というのは不可能な数値ではないように思えます。
    おうる


  2. おうる様、有難う御座います。
    総重量:4,350kg の予想ですから、推力重量比は約1.4で垂直上昇は無理でも相当急角度で上昇できると言う事ですね。
    以前見た動画を思い出して調べてみました、下記のような状態と考えれば良いですね。
    Me 163B Testing
    https://www.youtube.com/watch?v=_9jfdu2YiLU

    百九

  3. ジェット+ロケットの最大上昇率25000ft/min(126m/s)というのは海面高度での想定だと思います。
    いっぽうジェットのみ最高速度830キロは高度6000mぐらいでの数値だと思います。
    ターボジェットエンジンは高度上昇にともない推力が低下するので、低高度の方が速度が出ます。
    ロッキードP-80も高度6000mで時速800キロちょっとですが、海面高度では900キロ以上となってます。
    もちろん低高度を高速で飛ぶと乱気流で激しく振動し空中分解するので実際にはやりません。あくまで計算上です。

    FWフリッツァーも海面高度・ジェットのみで900キロ(250m/s)出せると設定します。ロケットの推力はすべて余剰推力として使えます。さらに、この速度になればターボジェットも効率が上がり推力が離昇推力より少し増加します。
    上昇速度126m/s・気速250m/sなら約30度の上昇角度となります。

    30度の坂道に4350kgの台車を置くと転がるのを抑えるのに21kNの力が要ります。これが上昇時に空気抵抗以外に発生する抗力です。
    これはロケットの推力+ジェットの推力の増加分で相殺できると思います。
    超音速

  4. なお、最高速度が1.15倍にしかならないのは、空気の圧縮性により抵抗係数が急増するためです。
    超音速


  5. 超音速様、有難う御座います。
    推定値とは言え結構正確に出しているものですね。
    当時でもそれくらいの技術や知識があったとしても、さほど不思議とも思いませんが。

    百九

  6. Luftfahrt International 17 に36ページに亘って詳細な記事が掲載されてます。
    訳すのが面倒なので当該ページをアップロードしておきますので見て下さい。
    https://turbobit.net/qxrawrq5rofi.html?short_domain=turb.cc

    ターボプロップモドキの計画機はP.281 です。
    https://www.google.co.jp/search?sxsrf=ALeKk01JRrLf2ilP5hNkbpwM7HhcGjWdKQ:1629654321787&source=univ&tbm=isch&q=focke+wulf+p+281&sa=X&ved=2ahUKEwjhqdO3l8XyAhWEw4sBHdQhBaIQjJkEegQIBxAC&biw=1163&bih=729
    怪鳥


  7. 怪鳥様、有難う御座います。
    (Projekt"Flitzer")のファイルをダウンロードしました。
    (P.281)は、シークレットプロジェクトに色々説明などが有りました。

    百九


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