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P51などのプロペラの基部に装着されている「cuff」(カフ・カフス)はどのような役割をもっているのでしょうか? また、素材はどのようなものだったのでしょうか? ご教示をお願いたします。 トッキー |
- 1496番の質問回答で言及しましたので再掲します。
「従来のプロペラは付け根付近が真円形の断面でした。付け根部分は曲げ捩じれ引っ張りと物凄い力がかかるので、それに耐える剛性を得るためです。
しかし円形断面では当然空気抵抗が発生します。大馬力対応で付け根も太くなるとこの部分の空気抵抗も無視できなくなる。そこで翼断面型に整形するわけです。
付け根部分は推力はほとんど発生しませんが、空気抵抗が減ることで全体として推力も向上するのです。
空冷エンジンでは冷却空気取り入れがスムーズになります。」
P-51の場合はプロペラ直後のキャブレターインテークへの空気流入をスムーズにするためです。
あとはスピナーとの干渉抵抗軽減の効果もあります。
超音速